【コロナ禍】ワクチン接種後に増える若者の帯状ほう疹・原因は?

コロナ禍で免疫力が下がり、皮膚や粘膜、眼病にかかる人が多くなりました。帯状ほう疹もそのひとつで、50代以降の患者さんが多いと言われる帯状疱疹でコロナ禍になってから、20代~30代の患者が増加したのです。

コロナを境に患者が激減・爆発的に増える感染症

コロナを境に患者が爆発的に増えたり、反対に激減したり、罹患しないはずの年代の大人が感染症になることが多々あります。

’20年の夏には手足口病が大流行した前年の100分の1になりました。
’19年夏と’20年夏の明らかな違いは、うがい、手洗い、マスク、消毒、不要不急の外出を控えるという5点を守ったまでのことです。緊急事態宣言も発令されなくなった現在では、患者数はそこまで減らなくなったのは事実です。

その代わり、’21年冬には大人の気のゆるみと免疫力不足から、インフルエンザと新型コロナをほぼ同時に発病する『フルロナ』という病名がつけられました。

この他にもコンタクトの人がずっとマスクをつけたまま運動をするため、まぶたが炎症を起こし眼瞼炎になることもあります。

ストレスや疲れが溜まり免疫力が低下していることによりこれらウィルス性の症状が出るのですが、働き盛りの人たちに帯状疱疹が出るのも、先行きが見えないコロナ禍の中で起こりうることだと考えればつじつまはあいます。









帯状ほう疹は水疱瘡ウィルスが原因

帯状ほう疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。
子供の時にかかった水疱瘡が治った後も、免疫力が何等かの形で下がったり悪い方向に刺激されると体の中で水疱瘡ウィルスが活性化し発症し、湿疹ができた肌はかさぶたになります。

 

発病したことがない20代~30代の患者さんの殆どが、かぶれや湿疹と間違えているケースが非常の多いのです。強い痛みを伴い、症状は1カ月続きます。

疲れている時に新型コロナのワクチンを打って、その後に帯状ほう疹にかかった患者さんの事例は海外でも報告されています

帯状ほう疹のワクチン接種は助成金が出る

帯状ほう疹は、80歳までに約3人に1人罹患する確率があり、治った後も、50歳以上の約2割の方に長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)が出る可能性があります。

少しでも症状を軽減するため政府は実費の半額のワクチン助成金を出していますが、なかなか進みません。

帯状ほう疹のワクチンは以下の2種類が出ています。

  • ビケン(弱毒生水痘ワクチン:7000~8500円)
  • シングリックス(不活性化ワクチン:44000円)

昔は子供用の水疱瘡ワクチンを利用したビケンだけでしたが、9割の有効性が見込めるシングリックスが出てからはこちらを勧める医師もおられます。

自費であることからどちらも自治体の助成金対象になっていることが多く、半額助成が出る所が多いです。

ビケンは1回で済みますが、有効性は6割で、効果は5年と短いのが特徴です。一方シングリクッスは’20年に承認されたばかりの新しいワクチンで、一度打てばよいだけです。

新型コロナやコロナワクチン接種後で免疫系の疾患が増えていますが、見落とされがちなのが帯状ほう疹です。
症状が長引く上、神経痛も残る病ですので、ワクチンもひとつの選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。










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