狭心症と心筋梗塞の違いは?なりやすい体質、性格、重度を判りやすく解説!

狭心症と心筋梗塞、どちらも命取りになる心臓の病ですが、どちらが助かる可能性がありますかと聞かれると狭心症です。

何故なら狭心症は心臓に血液を送る冠動脈が詰まりかけた状態。
心筋梗塞は冠動脈が完全に詰まり心臓の筋肉が壊死した状態だからです。

詰まりかけた血管はカテーテル治療と食事療法、生活習慣を大幅に変えることで、改善する見込みはあります。
しかし壊死した内臓の筋肉が完全に元通りになる術は現代医学ではありません。

では、具体的にどの様な人が狭心症、心筋梗塞になりやすいのでしょうか。

狭心症と心筋梗塞の症状は似ている

狭心症と心筋梗塞は具体医的に痛みの特徴で大きな差はありません。
胸の前の広い範囲に象に踏みつけられたような圧迫感や締め付けられたような痛みが走るのも同じです。

痛みあまり冷や汗をかき、顎、歯、背中に激しい痛み走ることもあります。
ただ胃がかがまなくてはいけないという場合ですと、胃酸過多や逆流性食道炎である可能性もあります。

この場合は牛乳を飲んで15分で胸や胃の痛みが治まった場合は、痛みが胃腸から来ていることになります。

狭心症の場合、痛みは10分~15分続くのに対し、心筋梗塞はいつ発生してもおかしくない、痛みが30分以上続くのが特徴です。
狭心症の様に体を動かしたときに起こりやすい労作性と安静にしているときに起こりやすい安静時に分けられることもないのです。









狭心症や心筋梗塞や性格も関係していた

狭心症や心筋梗塞は今まで生活習慣や体形が大きな原因とされていました。
肥満、塩分過多、アルコール、タバコ、精神的ストレス、高血圧は血管系病気につながります。

’80年代後半、米国のフリードマン博士がNY Timesに発表したデータによりますと、3000人あまりの生活習慣病を持つ患者をランダムに調査した結果、5つの危険因子を発表したのです。

  • おしゃべり
  • せっかち
  • 承認欲求が強い
  • マルチタスク型
  • 早飯

この5つに共通しているのは、性格上常に交感神経が高ぶっていることです。
健康な方に比べ、心筋梗塞を発症する確率は3倍になるというデータが導き出されました。

ニトログリセリンは対処療法

狭心症の薬で有名なのはニトログリセリンです。

舌下錠になっていて、ニトロを舐めると一時的に血管が開くようになっています。
あくまで対処療法であり、3錠使って効果がない場合は、救急車を呼びます。
狭心症が可逆的なので通常の生活に戻れるという前提で使うものです。

狭心症と心筋梗塞の違いは、狭心症は心筋梗塞の前のイエローカードと捉えればよいと思います。
体からのSOSと真摯に捉え、生活習慣を改めましょう。










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