武漢型ワクチン大量廃棄?在庫を何故途上国に使わない?

新型コロナ・オミクロン株に対応のワクチンが’22年9月からようやく日本に出回りました。
3~4回目接種から対応になりますが、政令指定都市で従来の武漢型ワクチンの9月下旬の在庫は220万回分。従来型でも効果はあると言われていても大量廃棄になると言われています。

50万回分の在庫に対し予約が1000回

新型コロナワクチンの大量廃棄で目立つのが副反応が多いと言われたモデルナ社のワクチンです。
2回目と違い3回目以降からワクチン接種の予約に人が殺到しなくなり、大規模接種会場で使われるモデルナ社が大量に余りました。

島根県では’22年9月在庫15万回のうち約14万回分廃棄する見込みになっています。
こちらは愛知県名古屋空港近くの大規模接種会場の様子ですが、使用するモデルナ社のワクチンの期限が3か月と短いこと、モデルナ離れが著しいことが原因で大量廃棄が進んでいることが明らかになりました。

宮城県ではモデルナ社の在庫は50万回分あるにも関わらず、モデルナが使える1~2回目の予約は月に1000件入ればよい方だといいます。

神奈川、京都、大分などでは余ったワクチンを予約不要の大規模接種会場で接種できるように調整。一部の市区町村では地域の市区町のLINEに登録した住民には大規模接種会場の追加のお知らせを積極的に通知しているものの、住民は見ていないのが現状です。

他の自治体でも足らないワクチンの県内の市区町村で融通できるシステムを作り運用してきました。
しかし地震災害時に非常用発電でワクチン保冷庫の電源が補えないことなどから大量廃棄も目立ってきたのです。
ワクチンが余ったら途上国に贈ればいいという考えが’21年まではありましたが、’22年ぐらいから、その考えが見識者の間で覆されたのです。









貰ってもワクチンをうたない?途上国の現状

先進国から期限間近のワクチンを寄付しても大量廃棄される現実もあります。

西アフリカのナイジェリアでは、ワクチン接種率は国民の僅か2%。
世界各国からワクチンが足りないだろうという目論見で送られた使用期限間近のワクチンが毎日のように大量廃棄されています。

信仰上の理由や、薬に対する抵抗感からワクチンを拒む人が多く、大量廃棄が後を絶ちません。

アストラゼネカのワクチンはどうなった

ワクチン大量廃棄で忘れてはならないのは英アストラゼネカの一件です。
厚生労働省によると’22年9月末で英アストラゼネカの接種が終わり、最後に契約した1億2000万回のうち、1350万回が廃棄処分となりました。

英アストラゼネカ社から契約したワクチンは8億8200万回、金額にして2.4兆円、国民1人あたり2700円です。
これにファイザー社、モデルナ社の大量廃棄分の金額を足すとすると、新型コロナワクチンは、軽く見積もって1回1人あたり1万円を超えてしまいます。

総人口と接種回数が矛盾したワクチン購入を皆さんどう思われるでしょうか。ワクチンの費用と効果を考えるべきです。










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