【紅麹サプリ】ファンコニー症候群って何?サプリ以外にも原因がある?

小林製薬の紅麹サプリを服用していた方の健康被害は主に腎機能障害と言われていますが、そうでしょうか。

’24年4月現在、患者の大半は腎臓の中でも尿細管がダメージを受けるファンコニー症候群を患ったという結果がでています。かつて薬害のひとつに考えられていたファンコニー症候群。何故サプリメント服用で起きたのでしょうか。

ファンコニー症候群とは

ファンコニー症候群は、腎臓の尿細管が何等かの形でダメージを受ける病気です。先天性と後天性がありますが、薬害による後天性のものが多く、進行すると腎不全となります。

尿細管は、原尿を濾過し、尿を体の外に排出する前に、体に必要な栄養素だけを取り出し再吸収させる役目を担っています。尿細管から吸収されるのはブドウ糖、アミノ酸、水分、塩分、グルコース、ビタミン、ホルモンです。

尿細管がダメージを受けると、これらの栄養素が原尿のまま体外に流れ出てしまいます。その為、初期症状として、体のだるさ、脱水、経口補水液しか飲めない、味付けの濃いものが食べられないなど、味覚の変化が急激にでてきます。

体の調子が悪いだけと放置しておくと、取返しがつかなくなるのです。









ファンコニー症候群の原因はサプリとは限らない

ファンコニー症候群の原因は紅麹サプリだけとは限りません。患者さん自身、持病があり薬剤を処方されていた可能性があるのです。サプリ1つ服用するために、処方箋薬局で飲み合わせを聞く人がいるでしょうか。いなかった結果が今回の悲劇を招いたと言えるでしょう。

ファンコニー症候群の要因になる薬剤は主に以下の通りです。

  • 造影剤
  • 鎮静剤、鎮痛剤
  • 抗菌剤、抗生物質
  • 抗がん剤
  • 非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)

私たちが何気なく服用している薬はあると思います。腎臓は肝臓、すい臓に続いて沈黙の臓器です。今回のファンコニー症候群も紅麹サプリ単体で起こったというよりも、予防接種やこれらの鎮痛剤の乱用で起こったと言えるのではないでしょうか。

薬剤による急性ファンコニー症候群を収めるには、何よりも街頭する薬剤の服用をストップすることが大事です。










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