膝の内側が痛いのは鵞足(がそく)炎?変形性膝関節症や靭帯損傷との違いは?

片方の膝だけ痛くて歩きづらい、ひざを曲げると痛いということはないでしょうか。
膝関節症になる年でも激しい運動もしていないという方は鵞足(がそく)炎かもしれません。

今回は膝を曲げると痛くなる鵞足炎について解説します。

鵞足炎は膝を曲げると痛くなる

膝の内側が痛くなる炎症は主に3つあります。
違いは以下の通りです。

  • 変形性膝関節症(動き始めに膝が痛い)
  • 軽度の内側側副靭帯損傷(膝の内側を押すと痛い)
  • 鵞足炎(膝を曲げると痛い)

変形性膝関節症と鵞足炎は間違われやすい症状です。

変形性膝関節症は症状が進行すると朝起き始めに膝が割れそうなほど痛みます。

鵞足炎は運動制限とストレッチ、リハビリをすれば1カ月で治る人もいますが、
変形性膝関節症は一生の付き合いになります。









鵞足炎の原因は足の総合的な硬さ

鵞足炎は足の裏側と股関節を支える筋肉の硬さと疲労が原因です。
膝の下5cmの所にある鵞足は、足の裏側・ハムストリングを支える縫工(ほうこう)筋、半腱様(はんけんよう)筋と
股関節の柔軟性をささえる薄筋(はっきん)を繋ぎます。この3つが硬いと膝の内側の鵞足に負担がかかるのです。

鵞足炎を自分で見つけるセルフチェックは以下の動画を御覧ください。

鵞足炎はランニングをする人に多いと言われていましたが、他のスポーツでも起こります。
サッカーやアメフト、ラグビーの他スケートボード、強度難易度の高いジムのスタジオプログラムでも起こります。

キネシオロジテープや湿布による対処療法もありますが、お勧めなのはストレッチです。

足の炎症は何故、運動をやめてくださいと言われるのか

鵞足炎、靭帯損傷、膝関節症など足の炎症を起こされる方は、部活もしくはスポーツを職業にされている方もいますが、
殆どの方は、今ハマっているスポーツのやり過ぎです。

週に3回~4回も強度難易度の激しいスポーツを体にむち打ってやるのは、
脳から無理やりアドレナリンを出しているのと同じです。

炎症を起こしている箇所を庇いながら運動しているので、
体全体のケアを本来しなくては治らないのです。

この動画では、鵞足炎に限らず足の炎症は『足全ての疲労をコツコツと取り除くのが治る近道』と指摘しています。

いかがでしたでしょうか。

鵞足炎の特徴と似ている足の炎症の違いについて説明しました。要点をまとめると以下の通りになります。

  • 鵞足炎は曲げると痛い、総合的な足の硬さが原因
  • 自分で出来る治療法は筋膜リリース→ストレッチ
  • 発生した場合、強度難易度の激しいスポーツはお休み

足の炎症を治すのに王道はありません。コツコツと日々の積み重ねが大事です。










合わせて読みたい!関連記事一覧

コメントを残す

このページの先頭へ