慢性の痛みは脳から?痛みの『原因』が治ってるのに痛い不思議な理由

腰痛、肩こりといった慢性の痛み、実は脳に関係していたのをご存じでしょうか。


腰痛、肩こりなど本来は筋膜、筋肉痛であるはずの痛みが治まった後も痛いと感じるのは実は脳が『動いたら痛いのではないか』という指令を出しているのが判ったのです。

慢性の痛みの目安は3か月~半年

慢性の痛みの目安は3か月から半年と言われています。

日本疼痛学会によりますと、慢性痛に悩む人は2315万人。しかも以下の結果が出ているのです。

  • 5人に1人が慢性痛
  • 6割以上が痛みが我慢すべきだと思っている
  • 患者の7割は慢性痛は治らないと諦めている
  • 慢性痛をもつ人の8割近くは通院していない
  • 4割は病院を受診していない
  • 急性の痛みと慢性の痛みかの区別もつかない
  • 椎間板ヘルニアなど原因が外的で明確なものは2割、8割はトリガーポイントが判らない

いかがでしょうか。
これは私たちがギックリ腰や捻挫をした後、はたまた骨折をした後にもあてはまりますね。
どれだけの方が『痛いからもういいや』と辛いリハビリを諦めてしまい、慢性痛を悪化させてしまったか判らないのです。

整形外科の医師や整体師の方は口を揃えて言います。その人にあう正しいリバビリを最後まできちんと続けることが、慢性痛をとる近道です。

しかし私たちはついズボラをしてしまい頓服薬や湿布にたより、様々な副作用に悩まされることになります。









人間の痛みのサインは火災報知器と同じ

慢性痛疾患に20年以上むきあってきた柴田政彦教授(奈良学園大学)は、脳が出す痛みのサインを『火災報知器』に例えています。柴田教授曰く、人間の脳は痛みに対し『あまりよくできていない火災報知器』のようだと仰るのです。

人間は痛みを感知しないと死んでしまう。火傷や切り傷などが判るのも痛みという名の警報器が脳の中にあるからなのです。

その一方で痛みを感知する脳の扁桃体は同時の『負の感情』を司る部分。
物理的に痛みが治まっていたとしても『また起こるのではないか』と体に『まだ体は治っていないぞ』と言わんがばかりに『痛い』という信号を送ってしまうのです。

慢性痛の原因は、体に染みついた悪い動きのクセ

その典型的な例がギックリ腰です。
柴田教授は学生時代ラグビーをしていた経験から、自分が何故同じパターンの腰痛を繰り返すのか、研究を重ねた結果、体の動き方に悪い癖が出るのも脳の仕業であり、慢性痛みの原因であると突き止めました。

貴方が同じスポーツを毎週3回以上、同じ先生にならっていたとすればどうでしょうか。
無理な動きが祟り体に悪い癖が染みつき、いつか体がねじれてしまいます。

毎週参加しても今ひとつ姿勢が良くならない、痩せない、慢性痛が治らないというのであれば、
別のスポーツをしてみるのも作業療法としてお勧めです。










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