足がつる、冷える、かくれ静脈瘤チェックポイント

かくれ静脈瘤という症状をご存じでしょうか。
足がつる、冷える、むくんでだるいなど慢性的な足の疲労感から下肢静脈瘤になるものです。日本人の10人に1人が抱えています。

新型コロナによる在宅ワークで増えている症状です。

下肢静脈瘤は足の静脈が太くなりコブ状に浮き出て見えるのですが、そこまで行かない症状を指します。かくれ静脈瘤は、何故起こるのでしょうか。原因、初期症状、セルフチェック、対策を説明します。

かくれ静脈瘤の自覚症状

かくれ静脈瘤の自覚症状は以下のものがあります。

  • 空調が効いていても足だけ冷える
  • あまり歩かない
  • 椅子にすわりっぱなしもしくは立ちっぱなしの仕事をしている
  • お茶、コーヒーをよく飲む
  • いきなり泳ぐと足がつる
  • アレルギーでもないのに皮膚がかゆくなる
  • 浮腫むが病院に行くほどでもない

どれも『足が疲れている』『慢性的な疲労』で片づけられるものですが、これらの要因が複数重なるとかくれ静脈瘤につながるのです。









足の冷えは静脈の働きが弱っている証拠

季節を問わず足や手先の冷えに悩まされる、いきなり泳ぐと足がつる人は静脈の働きが低下しています。静脈が巧く機能しないので血液が老廃物を巧く外に出せないので浮腫んだり足がつるのです。

私たちの身体は一旦動くと体に血液が周り、汗も出るので脚の冷えやむくみが改善されたかの様に錯覚する事があります。

本当に血液循環と浮腫みが改善されたのであれば、座っていても浮腫みや冷えは改善されるはずです。座った途端また足が冷えてきたのであれば、それはかくれ静脈瘤の証拠です。

抜け道血管がかくれ静脈瘤の原因に

足の甲には動脈と静脈をつなぐ『抜け道血管』とよばれる血管があります。

©sato-vsc.com

この血管は普段閉じていますが足を温めた時や寝ている時は開く時があります。すると動脈の血が静脈に流れ込み血液がたまるのです。これが慢性化すると夜間頻尿やかくれ静脈瘤になります。

かくれ静脈瘤の治療方法

かくれ静脈瘤の治療のタイミングは、アレルギーでもないのに皮膚にかゆみが出てきたりしびれが出てきた場合です。

足のむくみや冷えでは来院されない方も多いかくれ静脈瘤ですが、さらに血流が悪くなると毛細血管が炎症を起こし皮膚にかゆみが出てきます。

抜け道血管には開き癖があるので、静脈の血行の悪さが慢性化しないうちに、抜け道血管をテーピングでふさぐなど治療を行う事もあります。

セルフチェックに当てはまるなら専門医の受診を

冷えやむくみはかくれ静脈瘤の可能性が多いのですが、病因にいくほどではないと放置されている方が殆どです。


筆者の母も長年の冷えを放置し2年前に静脈瘤の手術をする羽目になりました。今考えれば、かくれ静脈瘤のチェック項目はほとんど当てはまっていたのです。

チェックリストに複数あてはまるけれどスポーツクラブに行っているから病院に行くほどでもないという方、定期的にマッサージをしているから大丈夫という方こそ専門医の受診をお勧めします。

 

 










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