鎮痛剤が原因で起こる胃潰瘍?原因は何?

胃潰瘍の発症の原因のひとつに鎮痛剤の飲みすぎがあるのをご存じでしょうか。

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胃潰瘍は、ピロリ菌とストレス、食習慣をはじめとした生活習慣の3つが主な発症原因とされてきました。その一方で見落とされていたのが鎮痛剤が原因で起こる胃潰瘍なのです。鎮痛剤は本来痛みを抑えるのが役目なのに何故でしょうか。

胃潰瘍は胃の組織がえぐれることで発症する

胃潰瘍は、胃の粘膜や組織が何等かの原因により、ある日突然えぐれてしまう病気です。

胃潰瘍は胃がよほどダメージを受けなければ痛みが判らない上、時間が経つにつれ治癒し、本人の生活習慣次第で慢性化する沈黙の病のひとつとされています。

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激しい胃痛で医者にかかった場合、吐き気や下痢がなく、胃に差し込むような激痛が走る場合は胃潰瘍が疑われます。この場合は胃カメラの検査が必要です。

ピロリ菌が原因の胃潰瘍の場合は、穿孔(せんこう)と呼ばれる、胃に穴があく合併症を引き起こす危険性を伴います。胃潰瘍の原因の7割がピロリ菌の感染で、その他がストレスとNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の多用によるものです。

NSAIDsは鎮痛剤に多く含まれますが、どの様な薬効作用が原因で胃潰瘍になるのでしょうか。









鎮痛剤の薬効は胃粘膜の粘液を減らしてしまう

鎮痛剤の主成分であるNSAIDsは炎症をを引き起こすプロスタグランジンが体内で作られるのを防ぎます。これと同時に胃の粘膜を保護する粘液が減ってしまうので、胃酸が通りやすくなり胃粘膜が傷つきやすくなるのです。

鎮痛剤を服用される方が胃粘膜保護剤を処方されていても胃潰瘍になるケースもあります。この場合は胃カメラ検査後の場合は胃痛を抑えるためにプロトポンプ阻害薬(パリエット、ネキシウムなど)を処方して貰います。

鎮痛剤は規定量以上服用すると頭痛を引き起こしたり今回のように、胃潰瘍を引き起こすこともあります。

適量を服用するようにきをつけましょう。