腎性貧血とは?鉄不足貧血と全く異なる治療法

一般の貧血は鉄分不足により起こりますが、慢性腎不全患者が起こす腎性貧血は原因が異なります。治療法も別の腎性貧血とは具体的にどの様な病気でしょうか。

腎性貧血と鉄欠乏性貧血の違い

貧血の大半を占める鉄欠乏性貧血は、体の中に鉄分を吸収できないことで起きる貧血です。これに対し腎性貧血は、赤血球の産生を促すエリスロポリチン(EPO)というホルモンが作れなくなることで貧血になります。

どちらの初期症状も、動機、息切れ、めまいなど似ていますが、背景にある病状は全く異なります。









腎性貧血の患者が高血圧な理由

鉄欠乏性貧血と腎性貧血最大の違いは、腎性貧血の患者さんは腎臓病であることです。体内の組織に酸素を運ぶ赤血球が作れないのですから、全身は常に酸素不足となり心臓は血液を送り続けるので血圧が上がります。

腎性貧血を治すには、血圧を下げなければいけないのですが体内が酸素不足なので、悪循環です。

腎性貧血の治療

腎性貧血の治療は、エリスロポエチン製剤(ESA製剤)か内服薬です。
慢性腎臓病(CKD)患者さんのヘモグロビン値治療目的値は、11g/dL~13g/dLなので、この値を超えない範囲でお薬を投与し、お休みします。

ESA製剤は副作用もきつく効果が2~4週間しか持続しない。通院が必要とあり、透析までいかない人からみれば生活時間を拘束されてしまうものでした。

内服薬が広まったお陰で、透析を行なっていない慢性腎臓病(保存期CKD)の方にも時間を拘束されることなくお薬を処方されるようになったのです。

いかがでしたでしょうか。

腎性貧血は他の貧血と異なりお薬の服用と生活、食事改善で向き合っていく病だということですね。










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