川や池で水遊びは安全じゃない?感染症の原因になる理由
夏休みの終わりには海にクラゲが出るので、水遊びは川や池の水遊びに変える家族もいるでしょう。池のほとりのキャンプ場でバーベキューという一家もいるかもしれません。
ところが川や池の水にもリスクが潜んでいるのです。
川遊びで感染症
’24年8月中旬、熊本県天草市の下津深江川『轟の滝』周辺で水遊びをしていた高校生が7人が、2~3日後、下痢嘔吐の症状を訴え、同じ症状を訴え医療機関を受診したのは子供を含めて109人になりました。
重症者はいなかったものの、直接保健所に連絡をいれた人が41人。1人は入院。海はクラゲや感染症を恐れ、お盆を過ぎると海水浴客が一気に減ります。川や池は案外無防備なのです。
川遊びで感染症になる事は珍しくありません。多いのがレプトスピラ症や、ジアルジア症です。特に前者は野生動物の糞尿に寄生し、あやまって汚染された水を飲んだことが原因です。
レプトスピラ病とはどんな病気
レプストスピラ病は、以下の特徴があります。
- 菌を保有する野生動物が糞尿で川や池を汚染した場合感染
- 途上国の子供はほぼ感染している
- 潜伏期間5~10日
- 軽度なら風邪と同じ症状、軽度~中度で下痢、嘔吐、全身倦怠感、脱水
- 重度(ワイル病)は黄疸、肝機能、腎機能障害、
- 西日本に発生が多く、’16年~’22年までの届け出でが237人が感染
- 最多が沖縄県、’06,’16年には死亡例も
タイや東南アジア諸国に旅行に出かけたなら、ホテル以外で水はのまないと身を引き締めていますが、国内=安全と思い込んでいる日本人の落とし穴なのです。
レプトスピラ感染症にかからないようにするには
レプトスピラ感染症にかからないようにするには、川遊びは控えることですが、どうしてもという方はいますよね。その為には、以下の事柄に気を付けて頂ければいいと思います。
- 身体に傷がある時は川や池に入らない
- 川など生水を飲まない
- 川から帰ったらシャワーをすぐに浴びる
- ラッシュガードを付けて川にはいる
いかがでしたでしょうか。感染症が起きた熊本県では、これらの対策をせず、水遊びをしていた中高校生が医療機関に運ばれたと言います。
川がある所生業を続ける人たちは、昔から感染症対策は怠らず、長袖のラッシュガードをしているはずですので、感染症対策はきちんとしていきましょう。