子供のマイコプラズマ肺炎の症状と合併症
マイコプラズマ肺炎は大人も子供も感染のリスクがある病気です。
しかし、大人と子供では症状が異なることがあり、家族でマイコプラズマ肺炎にかかっていても気づかないこともあります。
子供のマイコプラズマ肺炎ではどのような症状や合併症の危険性があるのでしょうか?
子供のマイコプラズマ肺炎の症状
子供のマイコプラズマ肺炎は肺炎の中でも比較的軽い部類に入るものです。
入院が必要になることは少なく、通院や薬による外来処置で治療が出来る肺炎と言われています。
しかし、診断が遅れてしまうとこじらせて厄介な肺炎になってしまうので、怪しいと感じる症状があれば早めに病院に行く必要があります。
風邪に似た初期症状
子供のマイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪やインフルエンザに非常に似ています。
38度を超える発熱・頭痛・倦怠感などが代表的なものですが、熱が出ないこともあります。
発熱があった場合、高熱は多くの場合は数日で下がりますが微熱が1週間以上続いたり、熱が出たり下がったりを繰り返すこともあります。
こういった症状は同時期に流行るインフルエンザにも見られるため、少しでも熱がでたり体調不良があればまずは病院に行くと良いでしょう。
咳や痰などの苦しそうな症状
初期症状が出た後1日~2日程すると肺炎らしい咳や痰がからむ症状が出てきます。
咳はマイコプラズマ肺炎にかかっている場合、ほぼ100%現れる症状で「コンコン」「ケンケン」といった乾いた音が特徴です。
痰が絡むことも多く、咳が酷いと血が混ざった痰がでたり胸部に痛みが出ることもあります。
熱や頭痛が消えてからも咳だけが1ヶ月程つづくこともあります。
小学生以上の子供になってくると、乾いた咳だったものが湿った咳になり、痰が増えてくる事が多いようです。
咳は非常に苦しい症状で体力も奪われるので、酷い場合は咳止めが処方されることもあります。
お腹の調子が崩れる
マイコプラズマ肺炎の原因である「マイコプラズマニューモニエ」は消化器官に入り込むこともあります。
その場合は嘔吐や下痢などの症状と現れ、咳と重なって非常に体力を奪われやすい状態になります。
咳に加えて下痢や嘔吐が発生している場合は早急に病院に行き、適切な処置を受けてください。
[ad#ad-1]
子供のマイコプラズマ肺炎の合併症
子供の体は大人に比べると合併症が発生しやすく、マイコプラズマ肺炎でも合併症が起きる事があります。
特に喘息を持っている子供は症状が重篤化しやすいので注意が必要です。
マイコプラズマの主な合併症には以下のものがあります。
喘息の悪化・気管支炎
マイコプラズマが病原菌ではない別の肺炎
副鼻腔炎
中耳炎
発疹・蕁麻疹
この中でも副鼻腔炎と中耳炎は発症する事が多く、耳の痛みを訴える子供が少なくありません。
いずれも早めに対処しないと重篤化するものなので、病院に一度行った後でも新しい症状があれば再度受診してください。
発生率は低いですが、髄膜炎・脳炎・肝炎など怖い合併症が起きることもあります。
子供の場合は症状の変化が急激なため、完全に熱や咳がさがるまでは経過をよく観察して完治するまで油断をしないようにしましょう。