RSウイルス感染症の予防接種の間隔はどれくらい?金額はいくらかかる?
RSウイルス感染症は、秋から翌年の春にかけて流行しやすいと言われている感染症です。
毎年秋から春にかけての間に、子供たちの間でも大人たちの間でも繰り返し流行しているだけあって、2015年の秋からもすでに流行の兆しが出てきているようです。
ところで例えばインフルエンザなどの場合は、ウイルスに感染しないように予防をしたりするものですが、RSウイルス感染症は予防をしたりできるのか疑問ですね。
RSウイルス感染症は予防ができる?
予防に関してですが自分で手洗いやうがいをしたりすることでという意味では、予防をする事も可能だと言えるかもしれません。
それでも完璧に予防をする事は難しい感染症で、実はこのRSウイルス感染症は大人になっても繰り返し何度も感染してしまう病気なのです。
しかも風邪と同じように予防接種というものは存在していません。
なのでインフルエンザのように流行する事を予測して、ひどくならないように予防をする事ができないのです。
予防接種はないのでしょうか?
RSウイルス感染症の予防接種があるといいのですが、実際には予防接種というものは存在していないのが現状です。
でも確かに予防接種をすることができると聞いた! という方もいるかもしれませんので、簡単にかつわかりやすく説明いたします。
このRSウイルス感染症にはワクチンというものが無いという意味で、いわゆるインフルエンザのワクチンのようなものは作られていないのです。
では予防接種というのはいったいどのようなものの事を言っているのかを説明いたしましょう。
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RSウイルス感染症の予防接種を受ける間隔
現在あるのは抗RSウイルスヒト化モノクローナル抗体のパリビズマブという薬で、注射するお薬は『シナジス筋注液』はパリビズマブの事で、誰にでも注射できるという薬ではありません。
国で定められている重症化してしまいやすい乳幼児を対象として、流行期に筋肉注射をするという使い方をします。
この『シナジス』を注射する事によって、初感染の赤ちゃんの免疫を助けてくれるという働きを持っているお薬で、RSウイルス感染症の重症化を防ぐ働きを持っています。
注射をするには間隔をあけて何度かにわけて接種する必要があり、感染が流行しやすい時期になったら注射を開始しますが、1回目の注射は流行する前に受けるといいようです。
流行期である秋から翌年の春にかけての4ヶ月~6ヶ月の間に筋肉注射をすることになります。
間隔は1ヶ月ごとに注射をする事になるので、欠かさず注射を受けにいく必要があります。
バリビズマブにかかる金額は?
シナジスは費用が高い注射ですが、保険対応で接種する事ができる方は以下の通りです。
- 「早産児」(在胎期間が28週以下で9月に12か月齢以下の赤ちゃん
- 「早産児」(在胎期間が29週~35週で9月に6か月齢以下の赤ちゃん
- 24か月齢以下の結構動態に異常のある先天性心疾患の赤ちゃん
- 24か月齢以下の免疫不全を伴う赤ちゃん
- 24か月齢以下のダウン症候群の赤ちゃん
上記の適応に当てはまる場合には、一般的な乳児医療の範囲内での費用負担で接種が可能となります。
初めての感染の時には重症化しやすくなってしまうという事なので、重症化しないためにも注射を受けるといいですね。
1か月ごとの間隔で接種する必要があるというのは大変な事ですが、命を守るためには必要な事です!
注射を受けるかどうかについては自分で判断はできませんので、自分の子供が規定内に入っていれば医師と相談をしながら受けてもいいでしょう。