RSウイルス感染症の予防接種の費用に保険は利く?
RSウイルス感染症に感染してしまった乳幼児は重症化しやすいと言われていますが、予防接種と言われる注射を打てば重症化を防げるという話はありますよね。
ところで、このRSウイルス感染症の予防接種などの費用に保険は適応となるのでしょうか?
実際はどうなのかを調べてみる事にしました。
RSウイルス感染症の予防接種の費用
RSウイルス感染症は風邪に似た症状がでるだけではなく、乳幼児が初めて感染すると重症化しやすいと言われているため、予防接種があったらぜひ受けてみたいものですよね。
確かに予防接種のようなものは存在しているのですが、一般的に出産の時に異常が無かった場合には、この注射を受ける事はほとんど無いと言われています。
その理由は高額な費用がかかる注射だからで、受ける乳幼児の体重で変わるその費用は、保険がきかない場合で8万円~32万円とかなりの高額です。
しかも誰もが保険適応となるのかというとそうではなく、国で定められている乳幼児だけが保険適応となるので、その他の乳幼児は実費という事になります。
RSウイルス感染症に保険が適応となるケース
厚生労働省のホームページなどをご覧になるとわかるように、RSウイルス感染症の予防接種と言われている薬を注射する時に、保険適応となるケースは決まっています。
保険が適応となるのは次のケースだと記載されていますのでご覧ください。
- 在胎期間28週行かの早産で12ヶ月以下の新生児や乳幼児である
- 在胎期間29週~35週の早産で6ヶ月以下の乳児である
- 過去6ヶ月以内に気管支肺異形成症の治療を受けた24ヶ月以下の乳幼児
- 6ヶ月以内に外科治療、カテーテル検査などの予定がある乳幼児
- 生まれつき呼吸器系の器質的または機能的な異常がある乳幼児
- ダウン症などの染色体または遺伝子異常のある乳幼児
- 心臓の病気の治療をしている乳幼児
- 多呼吸・肝臓の腫れなどがあると診断された乳幼児
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重症化しやすいけれど免疫力を上げる事で病気と戦う
説明した通り、普通に生まれてきた赤ちゃんの場合、予防接種を受けるか受けないかはご家庭次第なので、高額な費用も保険がきかない事を不公平だと感じるかもしれません。
ですが、実は一般的な体重で気管支や心肺機能に異常がなく生まれてきた赤ちゃんの場合の、およそ70%は数日で症状が改善して治癒したと診断されると言われています。
およそ30%が数日後に呼吸器系の炎症を起こして呼吸が苦しくなったりすると言われています。
つまりほとんどの健常児の場合は重症化しにくいと考えられているので、医師も高い費用をかけて予防接種をすすめるという事は少ないのだそうです。
なので、お子さんの様子をチェックしながら、出ている症状によって対処を変えていけばいいかもしれませんね。