RSウイルス感染症になっても熱が出ないことってあるの?

RSウイルス感染症はあまり知られていない病気ですが、その最大の理由は風邪とそっくりな症状が出るという事と、風邪と同じくらいの発病期間であるという事です。

ところで風邪をひいたと思っていたけど熱が出ない、なんて経験をした方も多いのではないでしょうか?

実は、それもしかしたらRSウイルス感染症なのかもしれません。

RSウイルス感染症で熱が出ない事がある?

簡単に説明すると、実はこのRSウイルス感染症という病気は、小児科の医師が最も怖いと感じている乳幼児の病気なのだそうです。

この病気が恐れられている理由は、大人もこのRSウイルス感染症という病気の事を知らないケースが非常に多いからなのだそうですね。

どういう事なのかというと、実はアンケートをある病院で取った結果、RSウイルス感染症の事を知っている人で予防をしたりしている人は2割以下だったのだそうです。

つまり、RSウイルス感染症がどんな病気でどんな症状が出るのかすら知らなかったという事になるのです。

そこで、RSウイルス感染症がどんな症状が出るのかを簡単に説明しましょう。

 

RSウイルス感染症では熱が出ない事が多い

この病気は熱が出ると思われているようですが、実際には熱が出ない子供さんの方が多いのです。

このウイルスに感染して熱が出るのは、感染者のおよそ3分の1にしか過ぎないという報告もあります。。

つまり残りの3分の2の感染者は熱が出ないという事になるのです! だから医師はこの感染症が怖いというのですね。

どういう事なのかというと、熱が出ないので病気かどうかがわかりにくいという事になるわけです。

ですが熱が出ないのですから問題は無いように感じますよね?ではその疑問にお答えしましょう。

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熱が出ない事がなぜ怖いのか?

乳幼児の場合には熱が出ないからといって症状が無いわけではなく、症状があっても言えないからわからないだけなのかもしれませんよね。

例えば熱が出ていなくても、呼吸困難になってしまったり食欲が極端に落ちてしまったりする事もあるのです。

すると熱が出ていなかったとしても症状は密かに重く重症化していくというわけなのです。

なので、もしも乳幼児の様子がおかしいと思ったら、病院に連れていってあげるといいかもしれません。

どんな症状だったら危険なのかというと、次のような状態になっていたらすぐに病院に連れていってください。

 

  • 食欲がなく乳児の場合にはミルクを飲まない
  • 呼吸が荒い、呼吸数がいつもよりも多い
  • 熱は無いけど全体的に青い(チアノーゼ)

 

この3つが乳幼児の重症化を見抜くキーワードになっている事が多いのだそうです。

もしもこの3つの状態になっていたら、迷っていないですぐに病院に連れていって検査を受けるようにしてください。

この状態なのに放置しておくとどうなるかというと、突然呼吸が止まってしまったりする事もあるので命に危険が及ぶ可能性が高くなります。

 

RSウイルス感染症は致死率がインフルエンザよりも高い!

RSウイルス感染症に感染した乳幼児が重症化した場合の致死率を見るとわかりますが、RSウイルス感染症は気をつけるべき病気だという事がわかります。

インフルエンザの重症化による致死率が0.05%なのに比べ、RSウイルス感染症による重症化での致死率は1%~3%とかなり高い事がわかります。

そのため、ちょっとの変化も見逃さないようにチェックをする必要があるのです。

熱が出ないから大丈夫だろうとは思わずに、熱が出ないからこそ注意して様子をみておく必要があると考えるべきなのです。