RSウイルス感染症になったら喘息持ちになる?確率はどれくらい?
毎年気をつけたい病気の中に、RSウイルス感染症というのがあるのをご存知でしょうか?
特に赤ちゃんがいるご家庭では気をつけたい病気です。
生後半年未満で感染してしまうのは絶対に防ぎたいものですが、もしも感染してしまったら重症化しないように気をつけてあげたいものですよね。
その理由は重症化すると喘息の様な症状が出たり肺炎になってしまったり、細気管支炎などになってしまう可能性があるからです。
恐ろしいのは、このRSウイルス感染症に感染して重症化した場合、将来的に喘息になる確率が高くなるのでは? という噂がある事です。
今回は、RSウイルス感染症に感染して重症化した場合の、喘息持ちになる確率についてを調べてみました。
RSウイルス感染症で喘息持ちになるって本当?
RSウイルス感染症は生後2歳までの間に、ほぼ100%が感染すると言われている病気で、感染力は強いのに治療法がないという病気です。
予防をするには、徹底して手洗いやうがいをして感染した場合にはマスクを着用するしかありませんが、残念ながら乳幼児には難しいでしょう。
そのため、毎年秋から翌年の春先までこの病気は繰り返し繰り返し感染し、流行していくと言われている病気なのです。
ところで、RSウイルス感染症に感染した乳幼児の中には、重症化してしまって喘息のような症状が出たりする事があるようです。
重症化した場合には、その後に喘息持ちになる確率が高くなるという噂がありますが、残念ながら実はこの噂は本当のようです。
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喘息持ちになる確率はどのくらい?
生後2歳未満の乳幼児の場合、重症化してしまうと普通の気管支炎ではなくて、細気管支炎といって細い気管支にも炎症を起こしてしまいます。
呼吸困難や突然の呼吸停止などが起こったりするため、ひどい状態になると入院をしなくてはならなくなりますが、こうなってしまうと治った後に問題が残るわけです。
どんな問題なのかというと、これが実は治療後5年後くらいに喘息持ちになってしまう確率が高くなるというわけです。
気になる確率ですが、2歳までにRSウイルス感染症で細気管支炎などの重症化してしまった場合には、7歳までに約30%のお子さんが喘息持ちになったという報告があります。
つまり、通常よりも高い確率で喘息持ちになってしまうというわけですね。
そうならないためには、どんな事に気をつけてあげればいいのでしょうか?
RSウイルス感染症で喘息持ちにならないためには
まず必要なのは、予防をする事が一番重要になるはずですので、手洗いやうがいは徹底するようにお子さんにお話するべきではないでしょうか。
もちろん保育園や幼稚園などでもうがいや手洗いはしているはずですが、自宅に戻ってきてからも徹底してあげるといいですね。
特に障害を持っていてうがいや手洗いができない場合には、感染は免れないとしても重症化しないようにしてあげる必要があります。
ただし3歳を過ぎてからの感染に関しては、重症化しにくくなるという特徴があるようなので、特に乳幼児の時の感染には気をつけてあげるといいですね。
さらに、感染してしまった場合には重症化しないように、しっかりと対処療法をしたり病院に行って薬を処方していただいたりするといいでしょう。