冬なのに足がかゆい?水虫になる原因とお薬対策
水虫=革靴を履いている人もしくは夏場になると思っていないでしょうか。感染症である水虫は冬になる人も多いのです。
冬に水虫になりやすい場所や状態、お薬、治療法はどのようなものでしょうか。
冬場になりやすい水虫は3タイプある
冬場に水虫になりやすい原因は以下の事があげられます。
- 同じ靴を週に何回も履いている
- 厚手で保温性の高いソックスを履く事が多い
- 足の側面、かかとが角質化しても気にしていない
特に気をつけたいのが『足の側面や、かかとの角質化』です。足に負担をかけるヒールを長く履いていたから分厚くなったと考える人が大多数です。
そのまま放置すると、どんどん皮膚が白くなり角質はめくれ、はじめて水虫だと気づくのです。
水虫は指の間に出来るものではない
水虫は指の間に出来、かゆくなり、皮が裂傷のようにめくれていくものという概念がありますが実際は3タイプあります。
- 趾間(しかん)型(足の指と指の間、俗に言われる水虫)
- 小水疱症(足裏、足の側面)
- 角質増殖型(足裏全体、かかと、足底の側面)
水虫の薬は軟膏やスプレーなど外用性抗真菌薬が用いられますが、角質増殖型になると内服タイプの抗生物質になります。『爪水虫』と併発している場合もあります。
水虫は何故かゆい?どこで感染する?
水虫は何故かゆいのでしょうか?
それは水虫の原因である白癬(はくせん)菌というカビの一種の菌が皮膚の表面のケラチンを餌にして増殖しているからです。
白癬菌が皮膚に入ると、体の中の免疫細胞やタンパク質の分解が過剰になり皮膚の表面で炎症反応が起こりかゆくなります。お薬を使う前に足の指、裏全体を水虫専用の石鹸で泡立てて洗うだけでも予防になります。
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患者の患部から剥がれ落ちた皮膚が感染源になるので、スポーツクラブ、サウナなどは感染源になります。
水虫に効果がある市販薬の成分は
水虫になった時は皮膚科に行き処方箋を貰うのが一番なのですが、市販のお薬で治すという方法もあります。その際に以下の成分が含まれているかどうかを見ます。
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- 塩酸テルビナフィン(ラミシール、メンソレータムエクシブなど)
- 塩酸ブテナフィン(ブテナロック、フットラックなど)
- ラコナゾール(ピロエースなど、水虫の症状が進行してる場合)
水虫薬の、かゆみ止めにも注目
水虫は患部を殺菌するだけでなく、患部をかきむしらない様にする炎症止め、かゆみ止めの成分が含まれているかどうかのチェックも必要です。以下の成分は水虫治療薬で欠かせない『補助的な成分』として含まれています。
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- 塩酸リドカイン:痛みや痒みを和らげる
- ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、クロタミトン:かゆみ止め
- グリチルレチン酸:炎症止め
- 尿素:皮膚を柔らかくする
女性の足裏水虫にはクリームかローションタイプの水虫薬
女性の足裏・かかと水虫は判りにくいものです。
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スプレータイプの水虫薬は、メンソールが含まれていると、じゅくじゅくした水虫や傷口の様に患部が開いた水虫には、滲みて炎症が起きる事があります。
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女性の足裏・かかとの水虫にはクリームかローションタイプのものをお勧めいたします。
最低でも1カ月、1日1回塗布する事で効果が現れるはずです。