健康診断の前に食べても受けられる?絶食の意味と受けられる場合
健康診断は血液検査があるので当日朝食ぬきと指示があります。
ところが健康診断があるのを忘れていて前日飲んでいた、当日朝食べてしまったという人はいるのではないでしょうか。
実は受診する健康診断の種類によっては、健康診断当日絶食でなくてもよい場合があるのです。
どういうことなのでしょうか。
何故健康診断の前は絶食なのか
健康診断の前は絶食にする理由は、正常な血糖値は空腹時のものだとされているからです。
空腹時血糖値(グルコース)の平均値は100mg/dl前後とされています。糖尿病患者の場合平均値は120mg/dlに上がります。
健康診断の直前に朝食を取ると血液中に糖が代謝され、正確な血糖値が把握できなくなります。血液中の中性脂肪が代謝されるのは食事後10時間後となっているので、絶食が望ましいとされているのです。
では健康診断当日、食べてしまった場合、免除されるケースはどの様なものでしょうか。
うっかり食べた場合は、正直に担当者に言う
健康診断の当日にとってもいいと言われるのは『無糖の飲料』です。お茶、コーヒー、紅茶です。
絶食しなければいけないのに、うっかり食事をしてしまった場合は正直に担当者に言いましょう。人間ドックのバリウム検査がある場合は、前日の午後21時以降絶食が基本ですので、バリウム検査を受ける場合は後日になります。
血糖値は食後2時間で空腹時の値に戻る
血液検査の場合は、朝食に脂肪・糖分を含まない食べ物(おかゆなど)を食べたのであれば検査に影響は出ませんので、食べた時間を担当者に伝えましょう。
血糖値は食後2時間で空腹時の値に戻りますので、担当医師が検査結果に飲食した事を加味した上で、診断するケースもあります。
妊婦さんや糖尿病患者の人は絶食状態ではいけない?
妊婦さんや糖尿病患者の様に、血糖値が安定せず低血糖に陥る人は一般的な健康診断と同じように絶食で臨まず医師の判断をあおぎましょう。
健康診断当日の朝食のまとめ
健康診断当日に、うっかり朝食を取ってしまうと、市町村が実施する任意の健康診断以外、後日受けなおしになってしまうことが判ります。
うっかり朝食を取ってしまっても受けられるのは、以下のケースのみですので、覚えておきましょう
- 人間ドックを受けない市町村が実施する任意健康診断のみ
- 普段から暴飲暴食をしていない
- 朝食はお粥程度の軽いもので検査時間の3時間前に済ませている
会社の健康診断ですと、うっかり朝食や、前日の深酒は再度検診の対象になりますので気を付けましょう。