食べたいのに少ししか食べられない?機能性ディスペプシアとは

食欲はあるのに胃もたれして食べられない状態が慢性的に続いている。スマホやPCによる眼精疲労でもなければ日常生活から来るストレスでもない。

胃カメラでも異常が見当たらなければ機能性ディスペプシアと呼ばれる疾患かもしれません。

胃もたれの10人に1人が機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアとは食事をした時に、胃もたれが起こったり、みぞおちに痛みを覚えたりする疾患です。

珍しい疾患ではなく今まで胃酸過多、胃の知覚過敏など『胃が弱いから仕方がない』、『市販の胃腸薬が効かないけれど我慢しよう』と考えていた患者さんも当てはまる事があります。

胃もたれや胃に違和感を感じる患者さんの10人に1人が機能性ディスペプシアであることがここ10年来の医学界の研究で明らかになってきました。

では機能性ディスペプシアの原因となるのは具体的に何でしょうか。










機能性ディスペプシアの原因

機能性ディスペプシアの原因は胃単体で起きるものはごくまれです。以下の要因が絡み合って起こるとされています。

  • 胃の運動機能障害
  • 内臓知覚過敏
  • ストレス

胃は消化の為に胃が膨らむ『適応弛緩(てきおうしかん)』と胃から十二指腸へ食べ物を送り出す『胃排出機能』のバランスが取れているからこそ健康に過ごせます。

これがストレスなど心理的要因や、内臓の知覚過敏、過食、年齢によりバランスが崩れると、機能性ディスペプシアが起こりやすくなるのです。

機能性ディスペプシアの具体的な治療法は、原因がストレスから来るものなのか内臓から来るものなのかを探り、リハビリをしていく事になります。

機能性ディスペプシアの検査・診断方法

機能性ディスペプシアの検査及び診断は適応弛緩が原因か、胃排出機能が原因かによって検査が異なります。

ストレスによる暴飲暴食が原因で機能性ディスペプシアになった患者さんや、年齢により食が細くなった患者さんには、体重に対して一定の量の水を飲んでもらうドリンクテストをします。

これにより今現在食べている食事量が少ないのか多いのかを把握して貰い、多いもしくは栄養が偏っているのであれば食事療法で治療に入ります。

胃排出機能が原因の場合はラジオアイソトープ法

胃排出機能が原因の場合は、ラジオアイソトープ法という検査法になります。
少量の放射性活性を持つ試薬(主に99mTc)を含んだ食物を摂取したあとに、体外からガンマカメラで腹部を撮影して食物の胃内残存率や消化率を経時的に測定する検査になります。
これで胃から十二指腸に食べ物を送り出す消化速度に異常がないかどうか測定できます。

機能性ディスペプシアの処方箋は

胃の機能性ディスペプシアの処方箋は、以上の様な検査や食事療法を兼ねた後、消化器官の運動機能を改善させる薬や胃酸を調整する薬を処方します。胃酸を抑制するガスター10などのH2ブロッカーが有名ですが、食欲がわかない高齢の方には漢方を処方する事もあります。


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喫煙、アルコール、不眠などの生活習慣や脂っこい食事は症状を悪化させる原因になるので控えるようにお話します。










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