新型コロナで日本のインフルの患者が100分の1に?気を付けるべき事は?
新型コロナの影響により、’20年の日本国内のインフルエンザ患者数が’19年度に比べ100分の1になった事が判明しました。
’19年度は文化の日(第45週)から流行シーズンに入りましたが、何が違うのでしょうか。
インフルエンザの流行シーズンは11月から始まる
インフルエンザの流行シーズンは以下の表をみて明らかな通り
11月上旬~12月上旬(第45週~49週)にかけてはじまります。
©weathernews.jp
厚生労働省は流行シーズンに合わせ毎年各医療機関にワクチンを配布していますが、
12月上旬に医療機関に予防接種を受けに行くと『入荷待ち』という事は往々にしてあります。
予防接種は、あまり早く接種しすぎても効力を発しませんし、
遅すぎても意味がないので毎年接種するタイミングが難しい代物です。
では患者数の統計はどの様にして出しているのでしょうか。
全国5000以上の医療機関から患者数の報告を受ける
インフルエンザの患者統計は8月31日から始まっています。
ウィルス感染病の統計としては手足口病の流行が収まった頃から始まるといっても過言ではありません。
8月31日〜11月末までの統計をとるのが一般的です。
大流行した’19年の患者数は9万8279人。
’20年現在は263人、昨年比99.7%の激減ぶりです。
夏は手足口病の罹患者が大きく下回った日本ですが、新型コロナ対策が功を奏したのでしょうか。
早い時期のワクチン接種
インフルエンザ患者激減の裏には、新型コロナで行った対策も考えられます。
夏に流行る手足口病を封じ込められたのがその証拠です。
日本は高齢者を中心にインフルエンザで毎年50~60人が冬に命を落とします。
肺炎を併発しお亡くなりになられる方が多い事から、ワクチン常備数を多くし、
切らさないようにした事が考えられます。
例年ですと看護婦や保育士は『患者(もしくは園児)がどの型のインフルエンザになるか判らない』という理由でわざと予防接種を接種せず自己免疫に頼る人がいますが、
今年はこうした傾向がみられない事も関係しています。