ネコが腎臓病に罹りやすいのはタンパク質が関係している?AIMって何?

5歳以上の猫の死因のひとつが腎臓病です。10歳以上の高齢の猫になると4割近くが腎臓病を患っています。

東京五輪以降の研究で判明したのは猫に腎臓病が多いのは、体内の老廃物を排除するマーカーとなるタンパク質が足りないということだったのです。どういうことなのでしょうか。

AIMは体を治す目印のタンパク質

東京大学大学院・医学系研究科 附属疾患生命工学センターの研究は、急性腎不全を起こした動物の身体の中では特殊なタンパク質が働き、治癒の手助けをするという結論を導き出しました。

このタンパク質の名称はApoptosis Inhibitor of Macrophage=AIMと呼ばれ、アミノ酸が3つに連なった構造をしているのだそうです。

AIMは、弱った腎臓に働きかけ直接回復に導くのではなく、体の中の死んだ細胞の所に行き、『ここに死んだ細胞がある』と自分が付箋の代わりになって白血球などのマクロファージに知らせる役目を果たすのです。

腎臓病ならば、尿管に溜まった細胞のゴミに付着し、白血球が細胞のゴミを食べて浄化するのを待つ働きをします。いわば『体の弱った箇所を治す目印』になるのです。










将来的には人間の腎臓病の薬にも

AIMを利用した猫の腎臓病の薬は最短で’_23年の承認を目指していますが、将来的には治験を重ね、人間の腎臓病の薬への応用も視野に入れられています。

AIMが細胞や尿管、血管内の死んだ細胞やゴミのある場所を知らせる機能があることから、動脈硬化、心筋梗塞などにも応用できるのではないかと応用範囲が広がることを願いますが、実用化には莫大な資金が必要となっているのがネックです。










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