ロタウイルスの予防接種(ワクチン)はいつからいつまで受けれるの?
ロタウイルスは感染するとかなり症状が重いので、体力がない乳児の場合は重症化してしまいやすいと言われています。
事実、世界的にみると総死亡原因の65%以上がロタウイルスだと言われているのですから恐ろしいですよね。
予防接種(ワクチン)を受けておけばいいのですからやっておかないわけにはいきません!
でもいつからいつまで受けられるものなのかがわかりにくいです。
そこで、いつからいつまで受ける事ができるのかと、ロタウイルスの基礎知識についてをできるだけわかりやすく説明いたしましょう。
ロタウイルスってどんな病気?
ロタウイルスは食中毒に似た症状を引き起こす病気で、ロタウイルスに感染することで発症する感染性の胃腸炎です。
0歳から5歳までにほぼ95%の人が感染すると言われているウイルスで、小さければ小さいほど重症化しやすく後遺症を残す可能性もある恐ろしい病気です。
激しい嘔吐、激しい下痢、激しい腹痛、稀に発熱、重症化すると脳炎を引き起す可能性があり、回復しても338%の患者が麻痺などの後遺症を残すと言われています。
大人でも感染すると激しい下痢や嘔吐を繰り返し、ウイルスが身体から出て行かないかぎりその症状はおさまることはありません。
ロタウイルスに効く薬は?
もしも薬があったらその薬が爆発的に売れるかもしれませんが、残念ながらロタウイルスは治療法がありません。
つまり、重症化するかしないかは感染した方の免疫力や抵抗力、体力の差という事になってしまうので、当然小さな乳幼児の場合は大人より重症化しやすいわけですね。
しかもこのロタウイルスは潜伏期間がわずかに2日と短く、あっという間に爆発的に感染してしまうウイルスです。
予防は非常に難しく、集団生活をしている保育園や幼稚園や学校などでは、またたく間に集団感染を引き起こしてしまうと言われています。
ロタウイルスを防げるのは予防接種のみ
猛威を振るってしまうロタウイルスですが、実は予防接種を受けていれば感染しても軽度で済むと言われています。
だからこそ予防接種は必ず受けておきたいものですが、さて、このロタウイルスの予防接種はいつからいつまで受けられるのでしょうか?
普通なら予防接種やワクチンのお知らせや用紙などが送られてくるものですが、ロタウイルスは希望者にのみ接種する予防接種なので、病院で相談するといいでしょう。
では、ロタウイルスの予防接種を受ける事ができる年齢や期間、いつからいつまでなのかについてを簡単に説明いたします。
ロタウイルスの予防接種について
ロタウイルスの予防接種は希望者が受ける事ができるもので、ワクチンを受ける事ができるのは次の時期となります。
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Aロタリックス(2回接種の場合)
- 1回目は生後6週間以降であり生後20週までに受ける。
- 2回目は生後10週以降であり生後24週までに受ける。
ちなみに、2回目は生後20週を1日でも過ぎたら受ける事ができません!
Bロタテック(3回接種の場合)
- 1回目は生後6週以降であり生後24週までに受ける。
- 2回目は生後10週以降であり生後28週までに受ける。
- 3回目は生後14週以降であり生後32週までに受ける。
ロタリックスと同様に、2回目、3回目の期日を1日でも過ぎたら受ける事はできませんのでご注意ください。
ロタウイルスのワクチンは生ワクチンです!
生後3歳までの間というのは予防接種がたくさんありますよね?
ここで注意したいのは、ロタウイルスは生ワクチンなので、4週間は他のワクチンが受けられない事になります。
そうなると、他のワクチンを受ける時期をずらさなくてはならなくなるので、予防接種を受けるときは計画的に受けた方が良さそうです。
ポリオなどは以前は生ワクチンでしたが、最近では不活化ワクチンになったのでだいぶ楽にはなりましたが、やはり予定を医師と相談しながら受けた方が良さそうですね。
今回はロタウイルスの予防接種をいつからいつまで受ければいいのかを説明いたしました。