ロタウイルスの予防接種(ワクチン)を受けるべき必要性とは?
ロタウイルス、どんなウイルスなのかご存知でしょうか?
ロタウイルスとは、簡単に説明すると、胃腸炎を引き起こすと言われているウイルスの事です。
症状はまるで食中毒に似たような症状が出るウイルスで、非常に潜伏期間が短くおよそ2日程度で発症すると言われています。
集団感染を引き起こす事も多いウイルスなのですが、実はこのロタウイルスは予防接種(ワクチン)を受ける事によって予防をする事ができます。
今回は、ロタウイルスの予防接種(ワクチン)を受けるべきか否か?その必要性についてお話したいと思います。
ロタウイルスの予防接種はなぜ必要なのか?
まずはロタウイルスの予防接種の必要性ですが、ロタウイルスは激しい下痢や嘔吐が起こる食中毒に似た症状を発症します。
一般的に初めてこのロタウイルスに感染するのは、小さな乳幼児くらいからと言われているのですが、乳幼児が感染すると非常に危険な症状に陥る可能性があるのです。
その代表的なものが激しい下痢や嘔吐、そしてそれに伴う激しい腹痛、さらに感染者の約10%が重症になるなど、とても恐ろしいウイルスなのです。
ロタウイルスが重症化するとどうなるのか?
ロタウイルスが重症化してしまうのは脱水などの合併症を起こすからで、嘔吐と下痢によって脱水症状に陥りやすくなりますが、水分の補給が間に合わないほど激しく症状が出るケースもあるようです。
特に乳幼児の場合は身体が小さいので、症状が出るとすぐに脱水症状に陥ってしまうため、水分を補給してあげようとするのですが、そう簡単には水分補給はできません。
脱水症状はあっという間に体力を奪ってしまう事はご存知ですよね? そのため、多くの方が病院を受診され、そのうちの特に重症の患者は緊急入院という事になってしまうわけです。
恐ろしいのはそれだけではありません!
実はロタウイルスに感染した患者の中には、、脳炎を引き起こしてしまった症例もあるのです。
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ロタウイルスで脳炎になるとどうなるのか?
まずいきなり気づいたら意識がなくなっているという事態に!
つぎに痙攣を引き起こしてしまう事もあるようです。
そして病院に入院をして無事に一命を取り留めたとしても、その内の38%のお子さんは体に麻痺という後遺症が残ると言われているようです。
実はロタウイルスは急性脳炎を引き起こすウイルスの中で、第3位にランクインするほど脳炎の可能性があるウイルスなのです。
予防接種の必要性はかなり高い
以上の事からもわかるように、ロタウイルスの予防接種の必要性はかなり高いという事になりますよね。
でも費用がかなり高い事で知られていますから、経済的に余裕が無いご家庭の場合はどうしても「大丈夫」と思ってしまいがちです。
予防接種の必要性は高いという事はわかっていてもなかなか手が出せないのは事実です。
それでもやはり必要性がある以上は、予防接種をする事をぜひ検討されてみるといいでしょう。
ロタウイルスの予防接種は接種できる期間が決まっているので、赤ちゃんが生まれたらすぐに予防接種の予定などを組まれるといいでしょう。
前回の記事で、ロタウイルスの予防接種の費用について説明いたしました通り、かなり金額的には高いですが、助成金も出ますので市町村の役場や保健所などで聞いてみるといいでしょう。
ロタウイルスに関する豆知識
今回はロタウイルスの予防接種の必要性についてお話しました。
余談ですが、ロタウイルスに感染する年齢について付け加えておくと、およそ95%が0歳~5歳までに感染すると言われています。
つまり自分の子は大丈夫!という事は絶対に無いと言ってもいいくらいの感染率ですので、改めてロタウイルスの予防接種の事を医師などに相談してみるといいですね。