メジコン®とフスコデ配合剤®の違いは?服用した筆者が具体的違いを解説

メジコン®とフスコデ配合錠は両方とも咳止めです。違うのは配合されている成分、非麻薬系か、麻薬系か、どこに作用して咳を止めるのかの3つです。

©twitter.com/momo_luna

かかりつけ医に処方して貰った咳止めが合わずに風邪がぶりかえしたことはないでしょうか。普通、風邪は体調管理をして、処方箋で貰ったお薬を飲めば1週間~10日で回復に向かいます。

今回私が紹介する事例は、かかりつけ医が咳止め処方を間違えたために、風邪の治りが1週間遅くなった例です。

メジコン®は脳の中枢に、フスコデ配合錠®は気道確保に効果がある

メジコン®は、デキルトロルメトルファンという単体の物質からなる風邪薬です。脳の咳反射をおこす中枢を抑制し『咳を抑える』ように命令する役割を果たします。

ただしメジコン®にも弱点があり、寒暖差やアレルギーが原因で気管支が収縮して起こった風邪には効果がありません。私自身、季節の変わり目、アレルギーの出る時期に引いた風邪では、咳止めにメジコンを処方されても、1週間全く効果がありませんでした。

そこで登場するのがフスコデ配合錠®です。フスコデ配合錠®には以下の成分が含まれています。

  • dl-メチルエフェドリン(気管支を広げる薬)
  • ジヒドロコデイン塩酸塩(コデイン系(麻薬系)の薬)
  • クロレフェラニン(アレルギー物質(抗ヒスタミンなど)から守り、咳をしずめる)

こちらがフスコデ配合錠®と痰の切れをよくするカルボシステイン、抗生物質のフロモックスの処方箋です。こちらに気道を広げるツロブテロールテープが加わります。気道を広げることをメインにした処方です。

風邪だけでなく、上気道炎、喉風邪の処方にも使われます、

ではなぜ風邪ぐすりの処方は、咳止め選びが大事なのでしょうか。









咳の『音と質』で使い分ける鎮咳剤

咳止めは咳の音と質、以下の症状に分けて市販薬を探すと良いでしょう。

  • コンコン咳(痰が絡まない、空咳、咳中枢から出ている咳)→コデイン系など麻薬系
  • ゲホゲホ咳(痰が絡む、気管支、肺などを通る)→気管支拡張剤、漢方

とはいっても、咳止めは『コデイン系は寝落ちする程眠気が襲ってくるのが怖い』『フスコデ配合錠と同じ市販薬を使いたいが不安』という声もあると思います。

こういう場合は、気管拡張剤、去痰カプセル、漢方の組み合わせがお勧めです。

いかがでしたでしょうか。かかりつけ医から処方され、何の疑問も持たず服用している風邪薬。

現在の症状や体の相性にあわなければ、どうしようもないのではないでしょうか。