とびひの薬にオロナインを使っても大丈夫?
とびひになってしまったらなるべく早く改善してあげたいですよね。
それは子供だけではなくて大人の方も同じで、できるだけ早く治療をしたいと思うはずなのです。
ここでふと思う方もいると思うのですが、昔からあるとびひやひび割れなどに良いと言われているオロナインという軟膏。
このオロナインという軟膏は本当にとびひに効果があるのかどうかをお話してみましょう。
オロナイン軟膏とはそもそもどういう薬なのか?
オロナイン軟膏というのはアメリカなど海外ではかなり昔から使われている消毒薬の一つで、やけどや怪我をした時などに使う事で膿んだりするのを防いでくれるという働きがあります。
クロルヘキシジングルコン酸塩という成分が配合されていて、このクロルヘキシジングルコン酸塩が消毒というか殺菌の役割を果たしてくれているのです。
また、オロナイン軟膏は傷口に塗ってガーゼなどでカバーをすると、傷口に菌が入り込まないようにする事もできるとして重宝されているのですね。
ではこのオロナイン軟膏という薬はとびひに効果があるのかを調べてみましょう。
オロナイン軟膏はとびひに効果があるのか?
オロナイン軟膏は確かに殺菌作用があるのは事実なのですが、何に効果があるのかという事は製品の箱などの説明書に書いてありますよね。
ひび、あかぎれ、しもやけ、きりきず、すりきず、にきび、軽いやけど、水虫とあるように、とびひや虫さされといったものには効果が無いわけなのです。
確かに消毒薬としての役割は果たしますが、とびひなどの伝染性の皮膚炎には効果が無いという事になるのです。
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とびひはしっかりとした治療薬が必要
とびひというのは伝染性膿痂疹という病気です。
とびひの患部をさわった手などで健康な皮膚に触れて、その場所を放置していると感染してしまう皮膚病です。
症状は水ぶくれができて痒くてたまらず、知らぬうちに引っ掻いてしまう事で他の部分にも伝染していきます。
多くは子供が発症するものなのですが、大人でも感染しないわけではありませんので注意しないとならない病気の一つなのです。
子供同士で触ったりする事でも簡単に感染してしまうので、早めに病院に行って治療薬を処方してもらう方がいいのです。
とびひだと思ったらまずは病院へ
とびひはオロナイン軟膏で治る事はありません。
逆に効果がないのにオロナインを塗っていても、傷口が治るどころか広がってしまう可能性があります。
なので、できたら早めに病院に行って専門の治療ができる薬を処方してもらった方がいいでしょう。
塗り薬を塗る時には患部をしっかりと洗い流し、乾燥させてから薬を塗ってガーゼや包帯で保護して、他の場所や人への感染を防ぐようにしましょう。