楽しいはずなのに疲れる・オーバートレーニング症候群って何?

健康や友達作りのためにジム通いやスポーツに打ち込む一方で、
続けているうちに体が思うように動かなくなり、疲れやすくなることはないでしょうか。

運動を始めた当初と違い、誰かと競争する目的や義務になっていた場合は特にです。
この様に、スポーツで心身共に慢性的な疲労が蓄積しつつ、やめられない状態をオーバートレーニング症候群と言います。

オーバートレーニング症候群に陥った場合はどうすれば良いのでしょうか。

オーバートレーニング症候群にかかりやすい人

オーバートレーニング症候群は、インターハイ出場選手や、五輪選手の様な
アスリートだけが発症するものではありません。

今やっているスポーツやジム通いが、本音は苦しくても、やめられない
趣味から始めたはずのスポーツが知らないうちにやめられなくなっていることで起きます。

オーバートレーニング症候群にかかりやすい人は以下の特徴が挙げられます。

  • 計画どおりやらないと気が済まない
  • 共通の趣味で仲間や友達を作りたい
  • 運動強度が激しくなって体を痛めている
  • 週に決まった回数運動しないと不安
  • 風邪をひいたり、お腹をこわしやすくなった
  • 不規則な生活をしている
  • 趣味の時間以外はスマホをいじり続けている
  • 安静にしていても疲れている
  • 同調圧力を感じる
  • 周りに評価されたい

これらの特徴から、オーバートレーニング症候群は肉体的疲労だけでなく、
彼、彼女らを取り巻く環境のせいで、休みたくても休めない状況に追いやられているのが判ります。

怪我や病気ではないので、家族や会社の周りの同僚にも理解されないのが一番つらい所です。
一番厄介なのが、同じ趣味で知り合った友達でしょう。
貴方がオーバートレーニング症候群に陥ったとしても、何の罪の意識もなしに『まだできる、やれる』と励ますのです。

ではオーバートレーニング症候群を克服するには、どうすればいいのでしょうか









同調圧力のない所がオーバートレーニング症候群を未然に防ぐ

オーバートレーニング症候群を克服するには、その場にいる誰もが『無理にトレーニングを続けなくてよい』環境を作ることが大事です。
本来健康や友達作りのためにはじめたスポーツが、ライバルの蹴落としあいになっていたら、本末転倒です。

貴方のチームメートもしくは職場からオーバートレーニング症候群が出た場合、
以下のことを心がけましょう

  • 頑張れ、やればできると言わない
  • 相手が心を開くまで辛抱強く話を聞く
  • アドバイスはしない
  • リラックス法は、人それぞれと考える

スポーツチームの中の1人がオーバートレーニング症候群になった場合、その場に居た誰もがなる可能性があることを覚えておきましょう。かろうじて難を逃れたチームの面々にも、限界まで頑張っていないかどうか、話を聞くことが大事です。

怪我の治療も病院や主治医が合わなければ変わればいいという気持ちで、スポーツは続ける心をもつことが大事です。
スポーツを続ける理由が、スポーツそのものというより、友達に逢いたいからというのであれば、また別の趣味であうことも考えましょう。