花粉症と新型コロナの違いと花粉症に効果のある薬
’21年の花粉は例年の2倍の飛散と言われ新型コロナが席捲する中、1月から対策を立てている患者が大半です。
日本人の2人に1人が花粉症と言われる中で『コロナと間際らしくて周りの目が気になる』、『目をこすった時に感染したらどうしようかと不安になる』と考える方も少なくありません。
花粉症の方が出来る新型コロナ対策、そして花粉症と新型コロナ、風邪、インフルエンザの違いはどこにあるのでしょうか。
花粉症と新型コロナの違いは初期症状の違い
花粉症と新型コロナは初期症状が違います。花粉症はアレルギーの一種ですので、鼻や目など粘膜がかゆくなりくしゃみが出ます。その一方で新型コロナに代表されるような味覚障害、倦怠感、筋肉痛などの症状は起こりません。
以下の表は、風邪、インフルエンザ、新型コロナ、花粉症の主な症状の違いです。
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患者さんによって症状の違いはありますが、風邪と花粉症の症状は似ていますが、新型コロナの症状とは違う事が明らかになります。
空気が乾燥すると咳が出ることも
ただ花粉症をお持ちの方でも、喉のアレルギー物質が入り込んだり、空調により空気が乾燥すると咳が出る事があります。
例年花粉症から風邪に以降する患者さんが多いのはうがい、手洗いだけでなく喉の保湿を怠ったという事も考えられます。
花粉症の季節に出来る新型コロナ対策とは
花粉症の季節にするべき新型コロナ対策は、目を触る前に手を必ず洗う事です。
花粉症の季節は目がかゆくなり無意識のうちに目の周辺を素手で触ってしまいますが、その手は先程までウィルスのついていたドアノブを触っていたかもしれません。
ウィルスは粘膜から侵入しますので、花粉症をお持ちの方はリスクが高くなります。インフルエンザが毎年猛威を振るうのを見ても判る通り、たとえワクチンが行きわたったとしても、うがい、消毒は常にこころがけなければいけないのです。
花粉症に効果のあるお薬は2種
12~1月から早めに花粉症対策をしていた人以外は、以下のお薬が花粉症の薬として効力を発揮します。
- 抗ヒスタミン剤(アレルギーを抑える薬)
- 抗ロイコトリエン薬(鼻づまりを抑える薬)
ヒスタミンという『かゆみの元となる成分』を抑える薬には、アレグラ®、ザイザル®、アレロック®、タリオン®、クラリチン®があります。
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花粉症の季節は鼻づまりが深刻で寝ることもできない人はキプレス®、オノン®、シングレア®の様な抗ロイコトリエン薬が良いでしょう。
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それでも花粉症でない人は、この季節鼻をぐずぐずするしていたり、くしゃみをしている人をみかけるだけでも『コロナか』と目くじらをたてるようです。
言われない誤解を防ぐ為に、ここ数年では花粉症啓発グッズが市場で人気を集めています。
花粉症啓発グッズが人気を呼ぶ
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’21年は特に花粉症とコロナと間違う人の為に花粉症である事をアピールする缶バッジやキーホルダーが人気を呼んでいます。
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3.2cmのミニサイズは布マスクの上に引っ掛ける缶バッジとして人気です。
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不織布のマスクに直接スタンプ出来るスタンプも人気を呼んでいます。
いかがでしたでしょうか。
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コロナと紛らわしくて周りの目が気になるという花粉症の方も、’21年は正念場です。うがい手洗いを徹底し保湿をしっかりして対策しましょう。