子供のフケが増えたら要注意!頭部白癬の症状は?

頭部白癬
子供の髪の毛が抜ける原因は様々です。
まだ肌が弱いので強い紫外線に長時間当たっただけでも頭皮に異常が出てしまいます。
でも、フケを大量に伴ったり円形の脱毛が起こっている場合は頭部白癬という皮膚の病気かもしれません。

頭部白癬の症状

頭部白癬
頭部白癬というのは、名前の通り頭部に白癬が発生してしまうものです。
白癬というのは真菌が原因で発生するもので、足の指に出来るイメージの強い水虫と同じ症状なのです。
頭に水虫が出来るというのは驚きかもしれませんが、新陳代謝の高い子供には意外と多い症状です。

白癬(水虫)の原因は真菌で、頭皮に真菌が付着して繁殖してしまうことで痒みやフケや脱毛が発生します。
子供の肌はまだ弱く、新陳代謝も高くて皮脂も多く蒸れやすいので真菌が非常に繁殖しやすい環境になっているのです。
特に夏場に帽子をかぶって通気性が悪くなったり、冬でもニット帽などで蒸れると頭部白癬になりやすくなります。

フケや脱毛が発生するので症状が激しく、驚くことが多いですが決して重篤な病ではありません。
適切な治療を行えば髪も元に戻り、比較的短期間で治すことが出来ます。

頭部白癬
頭部白癬の症状は体部白癬などと比べると非常にわかりやすく、発見もし易い白癬の症状です。

頭部白癬

 

  • 円形脱毛症のような丸い脱毛が起きる
  • フケが非常に大量に発生し、痒みを伴う
  • 白い斑点のようなものが頭皮に出る
  • 髪が簡単に抜けてしまう

 

これらが代表的な症状で、子供の場合は痒みを我慢できないので激しく頭を掻いていることが多いようです。
新陳代謝の高い子供はフケも発生しやすいですが、そういった代謝のレベルではなく撒き散るような大量のフケも大きな特徴ですね。
このフケは頭部白癬が少し進んだ時に現れ、湿疹のように肌が腫れた後に表皮が剥がれ落ちることで発生しています。
掻きむしるのとフケが同時に起きていたら頭部白癬を疑い、よく患部を観察してあげてください。

痒がっている箇所の皮膚が赤くなり、髪が簡単に抜ける場合は高確率で頭部白癬です。
痒いからといってステロイド剤を塗ってしまうと、化膿することもあるので自己判断は危険です。
ステロイド剤を塗り続けてしまうと嚢胞ができ、ケルスス禿瘡という別の症状を併発してしまい治りにくくなります。

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頭部白癬は他の頭皮のトラブルと間違えられやすい

頭部白癬

 

円形脱毛症との違い
円形に髪が抜けることで、頭部白癬と円形脱毛症は非常によく似ています。
痒みが出る前の頭部白癬は特に円形脱毛症とよくにていますが、フケの有無で見分けることが出来ます。

頭部白癬は真菌が毛穴の中に入り込み、その周囲の肌が剥がれ落ちた落屑が溜まっていきます。
これがフケになるので、頭部白癬の場合はほぼ確実に大量のフケが発生しています。
円形脱毛症はストレスなどで自然と毛髪が抜けてしまうので、あまりフケが発生しません。

フケ症との違い
大量のフケが発生するという共通点のあるフケ症と頭部白癬も混同されることが多い症状です。
一番の違いは毛髪が抜けるかどうかです。

頭部白癬の場合は円形に毛髪が抜けることが殆どで、その時に周囲の頭皮がはがれてフケが発生します。
フケ性は食生活の乱れや衛生面の問題によって発生するので、抜け毛を伴わないことが多いです。

頭部白癬
子供の頭皮はとても敏感なので、汗疹や湿疹も発生しやすく頭部白癬との見分けがつきにくいことが多いです。
どちらかわからない時は自己判断をせずに病院に行くのが一番です。

病院での検査では髪の毛を抜いてKOH溶液や顕微鏡検査を行います。
髪の毛に胞子状の菌が付着していれば頭部白癬とみなされ、適切な塗り薬が処方されます。