股部白癬の治療方法と再発防止方法は?

股部白癬
水虫は治りにくく再発しやすい皮膚病として有名ですよね。
股部白癬も一度なってしまうと治療に時間がかかり、再発率もかなり高い皮膚病です。
でも、少し工夫して再発防止を意識するだけで治療期間を短くし、再発のリスクを下げることが出来ます。

股部白癬の治療には塗り薬が一般的

他の部位の水虫同様に、股部白癬には塗り薬が使われることが一般的です。
足の指の水虫にはスプレータイプもありますが、範囲が広くなりがちな股部白癬にはクリームや軟膏タイプが多いです。
いずれの場合も塗ることで痒みが緩和し、皮膚の炎症が徐々に沈静化します。

病院で処方されたものではなく、ドラッグストアなどで塗り薬を買う時は水虫用のクリームタイプがおすすめです。
股部白癬は炎症が起きている範囲が広いことが多いので、延ばしやすくて隅々まで塗れる方が良いからです。

股部白癬は薬が効きやすく、治しやすい水虫

股部白癬の原因は水虫菌なので、しつこくて再発しやすい特徴があります。
しかし、そんな水虫の中でも股部白癬は比較的治しやすい部類に入ります。
股部白癬が発生するデリケートゾーンや太腿の肌は柔らかく、薬剤の浸透が早く効果が出やすいからです。
しっかりと薬を塗っていればあっという間に痒みは消えていきます。

同時にデリケートゾーンは肌が弱く、股部白癬と同時に別の肌の異常が現れることも少なくありません。
薬が異常なほどにしみたり、塗った後にヒリヒリ感がでるような場合は肌に別の炎症が出ている可能性があります。
そんな時は無理に治療を続けず、一度医師に相談するようにしてください。

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薬の塗り方のポイント

股部白癬に限らず、多くの水虫に共通して薬の塗り方にポイントがあります。
適当に塗るよりもずっと効率よく薬の効果を出すことが出来て再発の防止にもつながります。

手の清潔を保つことが完治への近道
一番実践して欲しいのは手の清潔を保つということです。
薬剤を塗る時は直接手で触らず、手袋をしたり綿棒で薬を取ってから患部に置いて拡げてください。

また、薬の塗布が終わったら他のところには触らずに速やかに使った綿棒や手袋を処理するようにしましょう。
水虫菌が付着している可能性があるので、触ってしまうと別の所に水虫菌が飛んで繁殖する可能性があります。

炎症が起きていない場所にもしっかりと薬を塗る
もう一つのポイントは患部よりも少しだけ広めに薬剤を塗ることです。
水虫菌は目に見えないので、炎症が置きていない肌にも既に潜んでいる可能性があります。
隠れている水虫菌もまとめて退治できるように正常に見える肌にも薬を塗るようにしましょう。

痒みが消えて見た目も正常な肌に戻っても、2週間位は薬を続けるのがベストです。
水虫菌はとてもしぶといので、一度症状が消えても薬が切れた頃に潜んでいた菌が動き出すことがあるからです。

再発防止にはとにかく通気性と消毒が大事

股部白癬
一度股部白癬が発生すると、その後も頻繁に発生してしまうことがあります。
これはデリケートゾーンの環境が改善されていないことと、水虫菌の退治が十分に行われていないことが原因です。

薬の塗り方でもお話をしましたが、股部白癬が治ってもしばらくは薬の塗布をやめてはいけません。
水虫菌が生き残っている場合、何ヶ月もしてから活動が再開されて急に再発することがあるからです。
股部白癬の再発の原因の殆どは水虫菌の生き残りがいるせいです。

また、一度股部白癬になったデリケートゾーンは再発しやすいということを頭に入れて通気性を意識しましょう。
気温が低い季節でもタイツやズボンによってデリケートゾーンは蒸れて湿気が溜まっています。
水虫菌が好きな環境が一年中ある状態なので、出来るだけ通気性を意識して清潔に保つことが再発防止になります。
可能であればデリケートゾーンの消毒は一年中行い、水虫菌が繁殖する隙を与えないようにしてください。