ノロウイルスの症状で子供が下痢のときはどうすれば!?
ノロウイルスは大変感染力の強い感染性胃腸炎ですが、大人も子供も感染してしまうので予防をする事が重要であると言われています。
ところが実は予防をしても感染してしまう事もあるので、予防も重要ですがもしも感染してしまった場合の対処についても知っておく必要があります。
そこで子供が感染してしまった場合の症状や、下痢が激しい時にはどうすればいいのかを簡単に説明いたしましょう。
子供のノロウイルスの症状はどんなもの?
ノロウイルスというと「吐き気」「嘔吐」「腹痛」「下痢」「発熱(出ない事もある)」などの症状があげられていますが、子供の場合にはどちらかというと下痢よりも吐き気や嘔吐の方が多いようです。
実は下痢も嘔吐も同じ理由で起こる症状ですが、子供の場合はより確実に早く体の外にウイルスを排出する必要があります。
そうしないと悪化してしまい命を危険にさらす事になってしまいかねないからかもしれません。
そのためか、ノロウイルスに感染して症状が出る時には、突然嘔吐し始めるといった症状が現れてくるというわけなのです。
他の症状は出ないものなのか?
一般的に子供がノロウイルスに感染すると、大人と同じような症状が出てくるのですが、下痢よりも嘔吐の回数が大人よりも多いと感じるはずです。
その回数は1日に10回以上にもなる事もあるので周囲の大人は心配だとは思うのですが、脱水症状にならないように気を付けたり除菌に気を付けましょう。
また、下痢の症状も当然ですが出てきますが、下痢止めなどを飲まない方が早く症状が治まるので、なるべく様子をみながら水分補給をしてあげましょう。
というかウイルスが外に排出されない限り、嘔吐や下痢が止まらないので薬を飲んで下痢や吐き気を止めない方がいいのだそうです。
気を付けなくてはならないのは除菌!
ノロウイルスは非常に強い感染力を持っているものなので、例えば保育園や幼稚園などで突然一人が発症すると、途端に集団感染する恐れがあります。
集団感染を防ぐためにはどうすればいいのかというと、嘔吐したものをしっかりと処理して消毒すればいいのです。
そのためには嘔吐した子供さん以外のお子さんは、全て別室へ連れていき待機させてウイルスを排出する前に、処理をしっかりとして消毒をする必要があるのです。
その方法はとても簡単なので説明いたしましょう。
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ノロウイルスで子供が嘔吐した時の処理法
まずは処理をする前にあらかじめ「使い捨てエプロン」「マスク」「手袋」「ビニール袋」「ペーパータオル」「次亜塩素酸ナトリウムの溶液」を用意しておきましょう。
すぐに嘔吐したものにペーパータオルなどをかけて乾燥を防ぎ、子供たちを速やかに部屋から出してしまいます。
次にウイルスを外へ出すために窓を開けて換気を行い、嘔吐したものを処理して消毒をしますが、この時ペーパータオルを必ず使うようにしましょう。
丁寧に拭き取ったら次亜塩素酸ナトリウムの溶液をかけてしっかりと除菌して、使ったものは全て処分してしまいましょう。
ノロウイルスを発症した子供は病院へ!
ノロウイルスはしっかりとした対処をしなければすぐに人から人へ感染が広がってしまうので、感染の疑いがある場合には速やかに子供を病院に連れていってあげましょう。
ただし病院に行って何か治療をするのかというとそうではない事が多いのですが、これはノロウイルスを治療する薬が無いからです。
一般的に体の中に入ったウイルスを排除しきってしまわなければ症状は改善しないからです。
症状が酷くなってしまう事によって脱水症状が起こる事も十分に考えられますので、場合によっては入院をさせて治療をすることもあるので病院に連れて行ってあげるのもいいかもしれません。
脱水症状には十分に気を付けてあげましょう
子供は嘔吐がひどく下痢の症状も出てくるので、脱水症状に気を付けてあげなくてはなりません。
ですが水を飲みすぎてしまうと嘔吐や下痢がひどくなる事もあるので、水分の補給は少しずつしてあげるようにした方がいいでしょう。
嘔吐がひどい時に病院で言う事は、「急激に水分補給をしない」という事です。
子供さんはとても喉が渇いているのでいきなりごくごくと飲み干してしまうでしょうが、突然水分を飲むと胃腸が刺激されて新たな嘔吐につながります。
なので水分補給は欲しがっても少しずつ与えるようにしましょう!
あまりひどい時には病院で点滴を受けるといいでしょう。