熱中症の処置は病院ではどのようにされているのか紹介!
熱中症は暑い時期に患者数が急増してしまうもので、毎年たくさんの患者さんが熱中症によって病院に入院をしたり、ひどい方は亡くなってしまう事だってある恐ろしい病気です。
今回はもしも熱中症になってしまったら、どこまでを現場で行いどこまでを病院で行なうのかなどについて、しっかりと考えてみたいと思います。
熱中症には重症度があります
熱中症の事をご存知の方の方が多いのですが、簡単に説明していきますと熱中症には大きく分けると3段階の症状が出て困ってしまうのです。
ちなみに軽度の熱中症だったりすると、病院に行く必要はありませんが自宅や現場で処置を行なう必要があります。
これで改善ができれば問題はありません。
ですがもしもこれで解決ができないという場合には、重症度がⅡに上がってしまいますので次の症状が出てきてしまうのです。
熱中症の初期の段階での処置
もしも熱中症かもしれない?と思うような事があったら、次のように処置をしましょう。
- 涼しい場所へ行く(クーラーをかける、風通しが良い場所へ行く)
- 脱げるだけ服を脱いで体温を下げる
- 水を首や頭にかけて冷やす(脇の下・太ももの内側など)
- 水を補給し塩分などのミネラルも補給する
これが初期の段階での処置となります。
でも実はこれ、中度の熱中症でも同じ処置を行なうようになっています。
という事は、熱中症の症状が出たら、上記の通りの処置を行なう事で熱中症の症状は改善する事ができるようになるのです。
ところで、病院に搬送された場合にはどのような処置が行われるのでしょうか?
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病院での熱中症への処置
熱中症を発症して症状の改善が見られない場合には、当然ながら病院に行く必要があります。
熱中症だからと放置してはいけません。
実は中度の熱中症でも自宅での処置をしても全く効果がない場合があります。
こんな場合は生命に危険が及ぶ事になるので、急いで病院に連れて行ってあげましょう。
病院ではどのような処置を行なう?
熱中症で病院に搬送されると、医師たちは患者さんの衣服を取り去り、上がった体温を下げるために「冷却療法」という治療が行われる事になります。
冷却療法には体表からのものと体内からのものがあり、次のような処置が行われます。
体表の冷却療法
体表への冷却療法は、氷枕などを使って首の後ろや脇の下、そして太ももの付け根部分に置いて、血液を冷やしてそれを循環させる事で体温を下げます。
この時冷却マットを使ったり冷却毛布などを敷いたりかけたりもします。
とにかく体表から熱を奪うという方法です。
体内の冷却療法
カテーテルなどを使って直接胃壁や膀胱壁を流れる血液を冷やします。
使用する水分は生理食塩水で、冷たい水を入れては出す出しては入れるを繰り返すのです。
他には人工透析などの装置を使って血液を出して冷やして体内に戻すという緊急措置です。
そしてこれらの治療は人工呼吸器を使い、隔離された病室で治療を行なう事になります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
熱中症なんて、そんなに騒ぐほどの事じゃないなどと思っていませんでしたか?
もしも重度になってしまうとこんな大掛かりな治療をする事になるのです。
たかが熱中症だからなどと侮らずに、熱中症にならないような予防をしっかりとしておくべきです。
そしてもしも熱中症かもしれないと思ったら、早めに処置をして回復ができるようにしましょう。