蕁麻疹と湿疹は同じではない?違いと見分け方
蕁麻疹の代表的な症状は赤みと痒みですよね。
それと同じなのが湿疹で症状が非常に似ている為蕁麻疹=湿疹だと思っている方が非常に多いようです。
でも実際は蕁麻疹と湿疹は大きく違い、対処方法も異なります。
蕁麻疹と湿疹の症状の違い
痒みと腫れが発生するという点では同じ2つの症状ですが、よく観察すると腫れ方に違いがあります。
蕁麻疹の場合は地図のように複雑な大陸のような形で腫れたり、ミミズ腫れのようになることが多いです。
一方湿疹は丸く点々と赤くなったり、細かい腫れが集まって大きくなったりすることがあります。
また、蕁麻疹は最初に出たところから離れたところにも同じような症状が出ることも特徴です。
腕にでた痒みが突然お腹にもでるなど、離れたところにも同じ症状が出た場合は蕁麻疹の可能性が高いです。
湿疹は一度発生すると痕が消えるまでに時間がかかりますが、蕁麻疹はすーっとキレイに消えるのも特徴です。
蕁麻疹の症状が収まるまでにかかる時間は様々ですが、一様に跡形もなく痒みも赤みも消えます。
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蕁麻疹はかゆみ止めが効きにくい
蕁麻疹は皮膚に症状が現れますが、原因の多くは体の内側でヒスタミンが分泌されていることです。
その為、ヒスタミンの分泌を抑えてあげることが症状の沈静化に一番効果的です。
抗ヒスタミン薬の服用や点滴をすると数十分以内には症状が大幅に緩和されます。
湿疹の場合は皮膚そのものが炎症を起こしているので、炎症を抑えるステロイド薬の塗布が効果的です。
アレルギー性の湿疹の場合はアレルギーを抑える薬を服用することもあります。
しかし、蕁麻疹の辛いかゆみを抑えるためであれば塗り薬も力を発揮します。
- 抗ヒスタミン剤…蕁麻疹にはヒスタミンの分泌を抑えることが効果的です
- ステロイド外用薬…ステロイドには炎症を抑える力があります
- 清涼感・冷感のある塗り薬…痒みが紛れて不快感が緩和します
このような市販薬も痒みの緩和という観点では有用です。
あくまでも症状の緩和なので、蕁麻疹そのものを抑える力はありません。
症状が続く場合は病院へ
蕁麻疹も湿疹も適切な処置をすれば症状は緩和していきます。
しかしなかなか症状が良くならず、赤みが広がったり痒みがひどくなる場合は病院で診てもらうようにしましょう。
放置してしまうと慢性化したり、肌に痕が残ってしまうことがあるからです。
自己判断で市販の薬を飲み続けてしまうと、薬剤によるアレルギーが発生することもあります。
薬剤のアレルギーは重篤な症状につながることも多いので、症状が良くならないと感じたらすぐに病院に行ってください。