蕁麻疹が発生する原因と応急処置の方法
蕁麻疹という言葉は聞いたことがあると思いますが、実際に自分の身に起こると驚くほど辛いものです。
多くの場合は急に蕁麻疹が発生して数分~数時間で症状が落ち着いてきますが、痒みと火照りの不快感は非常に強いです。
誰の身にも起こる可能性がありますが、なぜ発生するのでしょうか。
また、症状が出てしまった時に直ぐにできる対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。
蕁麻疹にはアレルギー性と非アレルギー性がある
蕁麻疹の症状は肌が膨れて赤みを帯び、強い痒みや火照りが発生します。
その為、肌が炎症を起こしている皮膚病なのだと受け取られがちですが、原因の多くは体内の反応によるものです。
特にアレルギー性の蕁麻疹はアレルゲンが体内に入ることで肌の炎症として現れます。
アレルゲンとなるものは人それぞれですが、小麦・卵・甲殻類・魚類・小麦・ソバなどの食品であることが多いです。
アレルゲンが体内に入ると、それを異物とみなした細胞が神経を刺激するヒスタミンを始めとした様々な物質を放出します。
これが血液中の水分を血管の外に滲み出させてしまう為、肌が赤く腫れます。
ヒスタミンは神経を刺激し、かゆみを発生させる作用もあるのでこれが蕁麻疹となって肌の異常として現れるわけです。
非アレルギー性の蕁麻疹の場合は、肌が摩擦を受けたり刺激を受けることで発生します。
下着の締め付けや急激な寒さ(寒冷蕁麻疹)が代表的で、刺激となっている原因を取り除けば沈静化することが殆どです。
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すぐに出来る蕁麻疹の応急処置
蕁麻疹は本当に急に現れて、強い痒みが生じるので一刻でも早く症状を緩和したいものです。
一番は病院で注射や薬を処方してもらうことですが、すぐに病院に行けない場合でも自宅で出来ることがあります。
蕁麻疹が広がる前に冷やす
血行が良くなると症状が強く現れるので痒いと感じたら絶対に掻いたり叩いたりはせず、患部を冷やすことが重要です。
冷たい水を入れたペットボトルを当てたり、氷嚢などを使ってひんやりと心地よく感じる程度に優しく冷やしてください。
急激に冷やしてしまうとそれも刺激になり、蕁麻疹が広がる可能性があります。
ただし、体が急に冷えた時に発生する寒冷蕁麻疹の場合は冷やすことは避けてください。
市販のかゆみ止めを塗る
蕁麻疹は肌に直接異常が現れているわけではないので、塗るかゆみ止めはあまり効果がありません。
しかし強い痒みを止めるためであれば抗ヒスタミン外用薬やステロイド外用薬が力を発揮してくれます。
虫刺され用の塗り薬でも効能の一覧に蕁麻疹と記載されているものもあるので、そういったものを選べば痒みが軽減します。
落ち着いて安静にする
蕁麻疹は一度出てしまうと痒みも強く、肌も赤くなってしまうので焦ると思います。
しかし蕁麻疹は病院の薬でも一瞬で引くようなものはなく、体が落ち着くのを待つのが一番の治療方法です。
なので焦って体温をあげてしまったり、血行を良くすること無くリラックスしていたほうが症状は早く治まります。