体部白癬にならない為に。予防と再発防止方法は?
体部白癬は真菌が肌に付着し、繁殖することで発生します。
予防には真菌を肌につけないことが一番なのですが、真菌は普段の生活の中では非常に身近で避けることが難しい存在です。
ではどうすれば体部白癬の予防と、再発防止ができるのでしょうか。
体部白癬の予防には清潔にして真菌を繁殖させないことが効果的
真菌が好む環境は湿度が高くて高温になりやすい場所です。
そういった場所は汗や皮脂、匂いが気になる場所になっていることが多いので、そういった場所を清潔に保つようにしましょう。
例えば脇の下は真菌が繁殖するにはもってこいの場所で、体部白癬が出ることが非常に多い部位です。
お風呂に入って洗うのはあたりまえですが、それ以外でも特に夏場はまめに汗を拭ったり通気性を良くすると良いでしょう。
市販の汗ふきシートを使っても良いですし、清浄綿などでさっと拭き取るだけでも随分違います。
また、肌が弱っているとバリア機能が低下して真菌が繁殖しやすくなります。
肌のバリア機能を強くするには保湿をして肌を守り、健康的で強い肌質を手に入れることが重要になります。
真菌が好む高温多湿になりやすい肌は乾燥とは無縁に感じるかもしれませんが、クリームなどでしっかりと保湿してあげましょう。
そうすることで真菌が付着しても繁殖出来ず、体部白癬が発祥しづらくなります。
体部白癬や水虫といった真菌が原因の皮膚病は感染力が非常に高いです。
家族や同居人に白癬を患っている人がいる場合は、治療すると共に洗濯を分けたり消毒を徹底するようにしましょう。
直接患部に触れなくても、肌に触れていた下着や衣類に真菌が付着して生き残っていることがあります。
これが別の人の肌に付着するとそこで繁殖し、体部白癬として発症してしまう可能性があります。
衣類だけでなく石鹸やスポンジなどにも真菌が付着して生き残る事があります。
家族に水虫や体部白癬の人がいる場合はよく注意して、可能な限り消毒を細かく行ってください。
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体部白癬を再発させない為には徹底した治療と原因の排除が必要
体部白癬は非常に再発率が高い皮膚病で、その原因は真菌が完全に死滅していないからです。
一見すると症状がなくなって痒みも消えた状態でも、真菌が息を潜めているだけで薬が切れると再び活動し始めることがあります。
病院で処方してもらった塗り薬なら完全になくなるまで、市販のものなら症状が消えてから1週間くらいは使用してください。
感染源として見落としがちなのがペットです。
どんなに綺麗にしていても動物の体には様々な菌がついているので、白癬の原因の真菌もついていることがあります。
真菌は人から人だけでなく、動物から人に感染することもあります。
ペットの肌に異常がなく、白癬の症状が出ていないとしても安心は出来ません。
真菌が付着しても繁殖しないまま残っていることもあり、ペットから人間に移って初めて繁殖して体部白癬などの症状を出すことがあるからです。
特に一緒に寝ていたり、触れ合うことが多いペットの場合はいつの間にか真菌が肌についてしまっている可能性が高いです。
真菌は目には見えないので、体部白癬が治しても再発するような場合はペットの検査をしても良いかもしれませんね。
体部白癬や股部白癬、そして水虫は非常に予防が難しく再発率が高い皮膚の病気です。
しかし真菌は強い菌ではないので、しっかりと予防して治療をすることで発症も再発も予防することが出来ます。
清潔と通気性を意識しつつ、一度体部白癬になった箇所は特にお肌の状態を注意してあげましょう。