ヘルパンギーナ再流行?!当たり前の感染対策が流行を防ぐ理由
’23年5月に新型コロナが5類に移行した途端、再流行したのがヘルパンギーナです。抗ウィルス薬がなく、当たり前の感染対策が必要なヘルパンギーナが夏に猛威を振るっています。
具体的な症状と対策を改めておさらいしておきましょう。
ヘルパンギーナの感染経路
ヘルパンギーナの原因、感染経路は以下の通りです。
・原因はコクサッキーウイルスやエコーウイルスなどのエンテロウイルス
・感染経路は、接触・飛沫感染
・感染者の便から排出されるウィルスも感染力がある
・治りかけの子供からうつることが多く、子どもの感染が多い
・患者の9割が5歳未満の子供で、1歳の患者は最も多い
未だに特効薬となる抗ウィルス薬はなく、対処療法のみとなります。
ヘルパンギーナの対処法
ヘルパンギーナの症状と対処法は以下の通りです。
・潜伏期間は2~4日間
・発熱を伴う咽頭炎の後、口の中に水膨れができる
・大人は自然治癒するが、免疫力のない子供は髄膜炎に移行する場合も
・オムツ替え、お手洗いの後、外出先から帰ってきた後の手洗いを徹底する
・アルコール消毒は効果がない
自宅療法の場合は、味が濃いもの、脂ものは避け、プリン、ゼリーなど口通りのよい食べ物を食べさせましょう。飲食ができなくなって脱水になるのを防ぐために、細かに水分補給をすることも大事です。
不機嫌や嘔吐、哺乳不良が続いたりするようであれば、脱水が進行しているだけでなく、
別の病が潜んでいる場合もありますので、小児科を受診されることをお勧めいたします。
ヘルパンギーナはインフルエンザと違い、登校禁止対象の病気ではありません。
その為、夏の水泳教室でもうつる場合があります。
初夏から徐々に流行がはじまり、10月初旬にあまり見られなくなるというヘルパンギーナ。
コロナ禍の真っただ中に、手足口病が100分の1の発生率になったことがありました。
この様に、当たり前の感染対策が一番の防御法になる病です。