『え?え?何?』と聞き返す人は老化する?働き盛りの難聴が増える理由

聞き取れない声を『え?え?何?』と聞き返す働き盛りの人は、自分に難聴になると思わないでしょう。難聴は年齢だけでなく、働く環境が原因になることもあります。

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今回は加齢性難聴のセルフチェックと原因について解説させて頂きます。

耳鼻科で検査する聴力検査

耳鼻科で検査する純音聴力検査は、以下の通りです。

  • 正常:25デシベル未満(鉛筆で書く音)
  • 軽度:25~39デシベル(小雨が降ってる時の音)
  • 中度:40~60デシベル(45で日常会話、60はエアコンの室外機)
  • 高度難聴:70~89デシベル(70はセミの鳴き声、それ以上はパチンコ屋の店内)
  • 重度:90デシベル以上

重度はクラブハウスの騒音もあまり聞こえないレベルになります。男性は早い人で30代後半、女性は40代後半~50代後半に耳が聞こえにくくなり、TVの音量を上げる頃には加齢性難聴が進んでいます。

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人は何故耳が加齢やストレス、生活環境によって聞こえにくくなるのでしょうか。









耳の中の『毛』が聞こえに影響する

聴力に影響するのは、鼓膜の奥の中耳にあるカタツムリ型の蝸牛です。

蝸牛の下に、わずか0.04mmの基底膜があり、膜についている有毛細胞が振動し、脳にセンサーを送り『どんな音だったか』を認識させています。

しかし生活習慣病を患ったり、精神的ストレスを受けたり、日常的に大音響を聞く環境に置かれたり、年齢を重ねると基盤から毛が抜けていきます。その為脳に『音の情報』が伝わらなくなるので、難聴が起きるのです。

一度失った聴力は元には戻りません。しかし今ある聴力を鍛えて維持することならできます。

聴力のセルフチェック

聴力を鍛える前に、現在の聴力のセルフチェックをする必要があります。

脇の下に挟んだ電子体温計の音が聞こえますでしょうか。電子体温計の音の高さは8000ヘルツ。この半分の4000ヘルツは鈴虫の鳴き声です。

耳の老化は高音域から始まると言われ、思春期には蚊が遠くから飛ぶ音(モスキート音:17000ヘルツ)が聞こえなくなります。60代になると10000ヘルツ弱も聞こえなくなります。

もうひとつは、手をまっすぐ肩の高さで伸ばして指を軽くこすってみてください。指がこすれる音が聞き取りにくいのであれば、軽度の難聴になります。

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今どれだけ聞こえるのか事前にチェックして、静かな場所で耳を澄ます、大音響の所に行かない、ヘッドフォンはなるべく外すなど聴力を維持するトレーニングを心がけましょう。