冬に大流行するマイコプラズマ肺炎って?

マイコプラズマ肺炎
冬に流行する病と言うと風邪・インフルエンザに次いで肺炎が上げられます。
中でもマイコプラズマ肺炎という肺炎は幼児~成人前の子供に非常に多く見られ、風邪とよくにている事から気づきにくい病気です。
普通の肺炎とは違う性質を持っているので、知識を得て正しい治療を受けるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎とは名前にもなっているマイコプラズマという微生物が原因で発生する肺炎の一種です。
典型的な肺炎は高齢者に多く見られますが、マイコプラズマ肺炎は幼稚園~高校生くらいまでの子供に多いのが特徴です。
特に寒くなってくる晩秋~春先までに流行しやすく、冬場はインフルエンザに次いで多い病です。

マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪やインフルエンザに非常に良く似ています。
発熱・頭痛・咳・鼻水・倦怠感など、いずれも風邪かな?と思う症状ですよね。
このような症状が3日~4日続いた後に、痰がからむ苦しい咳になってきます。
呼吸音も喘息によくにたゼロゼロ・ヒューヒューといった苦しそうな音になってきます。

発熱と咳がとてもしつこく、1ヶ月以上も続くことは珍しくありません。
なかなか熱が下がらなかったり、熱が下がっても咳が続く場合はマイコプラズマ肺炎の可能性が高いです。

重症化することはあまり多くありませんが、喘息を持っている場合はマイコプラズマ肺炎によって悪化します。
また、症状が進んでしまうと胸水貯蓄や呼吸困難を引き起こす事があります。


マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎の原因は微生物が原因のため、感染者の唾液や痰などを介して感染する飛沫感染です。
インフルエンザと同様に人が集まる場所での感染率が高く、学校や会社で流行しやすいです。
しかし、マイコプラズマ自体は強い感染力を持っていないため、予防も比較的用意です。
マスクや手洗いとうがいで感染率を下げることが出来るので、流行する季節にはこういった予防方法を徹底すると良いですね。

マイコプラズマの潜伏期間は長く、1週間~3週間、発症までに1ヶ月程かかるということもあります。
また、症状も風邪に似ていることからマイコプラズマ肺炎だと気づかずに放置している人もいます。
その為マイコプラズマを保有していることに気づかず、いつの間にか感染を拡大しているということも少なくありません。
感染を拡げない、もらわないためにも外出時のマスクも徹底したいですね。


マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は同時期に流行する風邪やインフルエンザと症状が非常に似ているため、専門医でも診断が難しい病です。
特に気管支炎や喘息を持っている子供の場合は症状が酷似するため、マイコプラズマ肺炎の発見が送れることが多いようです。

多くの場合最初は風邪だと診断されるため、貰った薬でも良くならない場合は早めに再診するようにしましょう。
しつこい咳や下がらない熱がマイコプラズマ肺炎の大きな特徴なので、それを伝えることでマイコプラズマ肺炎が見つかることもあります。
また、学校や幼稚園でマイコプラズマ肺炎が流行している場合はそれも必ず伝えるようにしましょう。

マイコプラズマ肺炎かどうかを実際に検査するには血液検査やLAMP法が用いられます。
初期段階ではこのような検査は希望を出さない限りはまず行われない為、マイコプラズマ肺炎の疑いがありそうな場合は申し出て検査をお願いしても良いでしょう。

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マイコプラズマ肺炎の治療と経過

マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎マイコプラズマ肺炎にかかってしまった場合、主な治療方法は飲み薬になります。
マクライド系の抗生物質が使われることが多く、多くの場合は症状が緩和して完治することが出来ます。

しかし、2002年ころからこのマクライド系の抗生物質が効かない薬剤耐性のあるマイコプラズマ肺炎がデてきました。

その為、マクライド系抗生物質が効かない場合はテトラサイクリン系・ニューキノロン系の抗生物質が用いられます。
マイコプラズマ肺炎の治療中に薬が変わることがあるのはこのためですが、いずれも抗生物質で微生物を退治することが目的です。

多くの場合は薬を飲みながら自宅で安静にすることで症状が良くなって行きます。
しかし喘息を持っていたり呼吸器系に問題が出そうな場合は入院措置が取られることもあります。


マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎は発見されて適切な投薬を行えば比較的早く症状が緩和します。
症状が軽いうちから治療を行うことが出来れば、1週間ほどで殆どの症状は消えることが多いです。
重症化してしまうと入院し、1ヶ月以上も完治にかかることもあるので早めの発見が早い治療につながります。

自宅療養で熱が下がっても咳だけが1週間以上続くことがあるのもマイコプラズマ肺炎の特徴です。
咳にからむ痰が減ってきたり、咳そのものが減ってくれば改善しているので心配はありません。
しかし咳が一向に良くならない場合は気管支炎や別の病の可能性があるので、あまりにも咳がしつこい場合は再度病院に行くようにしましょう。










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